新人作家が新人賞を受賞するまでの苦労はお母さんにバレないようエロ本を買って隠すのと大差ない
かきますお
最終章
君はハッピーエンドが好き?
僕はハッピーエンドが好きだ。
僕にとってこの世界はカンタンだ。
朝は思い通りの時間に自然と目が覚め、朝食はいつものカフェでコーヒーを飲みながらトーストを食べる。
通勤の電車は僕が駅のホームに着いたらドアが開き、絶対に端の席に座れる。
僕の会社は52階建てのオフィスビルの23階。
だがエレベーターを待ったことはない。
受付の女の子の「おはようございます!」はいつも可愛い。(これは僕の主観である)
デスクに座り仕事を始める。
電話を手に取り営業トークを炸裂させる。
今月もカンタンにノルマを達成出来そうだ。
僕の毎月の営業成績は200%越え。
昇進も間近だろう。
自分専用のオフィスのドアには僕の名前が入り、部下達を引っ張って立つ僕。
目に浮かぶようだ。
そうこうしていると終業時間になる。
受付の女の子の「お疲れ様でした!」はいつも可愛い。(これも僕の主観である)
エレベーターも電車も待つことなく帰宅。
夕飯はパパッと舌平目のムニエルなんか作っちゃったりして、写真を撮ってインスタにアップすればプチ程度にはバズる。
ご飯の後はお風呂に浸かりながらフルハウスなんか見たりしてまったりした時間を過ごす。
あ、そうそう。寝る前に大事なことがある。
それはスマホのAIに今日のことを話し、明日のことを願うことである。
こうしてスマホに日記をつけていく。
僕はこの習慣を欠かさない。
そしてAIのおすすめソングを子守唄に眠りにつくのだ。
これが僕のルーティーン。
唯一のアイデンティティ。
そして運命の日がやってくる。
新人作家が新人賞を受賞するまでの苦労はお母さんにバレないようエロ本を買って隠すのと大差ない かきますお @2020_12_01
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