第八回とぅるーInゼリー杯

参加御礼、ご挨拶と次回予告です。

 カクヨム作家の皆様、読者様、暑中お見舞い申しあげます。

 

 皆様が何県にいようと、何筋何階建ての何マンション、何屋建て何軒家にいようと、きっと全国津々浦々、暑いだろうと想像しています。お疲れ様でございます。


 第八回大会・とぅるーInゼリー杯(実話入りフィクション作品)

 https://kakuyomu.jp/user_events/16817139555050857098

 2022年5月28日〜7月28日まで。



 

 初の書き下ろし作品のみの大会、無事終了しまして、ほっとしております。

 ガチムチな実話小説から、実話ちょっぴりおもしろフィクション作品まで、たくさんの力作を送っていただいたと思っております。大変楽しませていただきました。ありがとうございました。



 最終的な順位としては、こういう感じになりました。


 1,つくおさん『ナイスワーク』

 2,田中ざくれろさん『世界最小のショー』

 3,友未哲俊さん『オルフェーヴル!』

 4,猫とホウキさん『『大正義!!』バス運転士の日常』

 5,和田島イサキさん『貞◯ vs アルマゲドン』



 ショート作品部門で最終選考


  猫鰯さん『Gのストラテジー ~俺は、刻の涙を見た!~』

  おくとりょうさん『可愛いお魚』



 

 近況ノートでお知らせしたとおり、掌編・ショート・ギャグ作品部門でも、これから賞を選んでいきたいと思います。文字数は1000文字前後(1エピソード)としたいと思います。よろしくお願いいたします。



 お察しかと思いますが、「実話入り」と要求しても、どこが実話か、などは作者以外にわかるはずもなく、その辺、結構自由にできるテーマなんじゃないかなーと私自身は思っていました。

 しかしもしかすると、自由なだけ「ネタ選び」や「形式選択」に迷いが生じたかもしれませんね。

 

 私はというと、「いつも以上に気合い入れてちゃんとしたものを書いちゃろう!」と、約二か月くらい時間をかけて準備をして、1万字超えを投入しました。ほぼフィクションですが、高校時代の親友との思い出と個人的失敗談が入っております。自分の企画にこんなに真面目に取り組んだのははじめてかもしれないです。

 まあ、それで満足してしまったのか、疲弊してしまったのか、二作目以降はまるで投稿できませんでした。

 ネタはいろいろ浮かぶのですが、どういう形にしようかと悩んだ……。エッセイだとありきたりだし、フィクションでもこういうものはどこかにありそうだし……と手が止まってしまいまして。

 

 こういった経験を、今後の企画を考えるときに活かしていきたいと思います。




 今回、意外だったのが、「ネタばらし」はしなくていいですよ、と断ったにも関わらず、「ここが実話です」と申告してくださった方が結構いらっしゃったことですね。

 それから「あるあるネタ」でうまいこと処理(?)した作家さんも多かったです。それは一つの知恵で、いいと思います。


 その作者様の素の様子が伺え、より身近に感じられるのではないか──というのも今回の狙いにあったので、個人的には楽しかったです。皆さん、恥を忍んで身を削ってご公表くださり、感謝いたします。それでこそ芸人ですな(違うけどな)。



 選考に関して言いますと、私の好きなもの、「これは抜きんでてるな」と思えるものが早くから投稿されていたので、入居者候補を選ぶのには苦労しませんでした。 

 苦労したのは、最終的に選んだ五作がどれも優れすぎていて、甲乙つけがたかったということで、順位ですね。


 私の中で「頭一つ抜けてるな」と感じたのは田中ざくれろさんでした。一作目の『銃声』もそうなんですが、企画テーマの解釈において、主催者側の狙いを見事に突いてるな、と。「日常」の話でありながら、「ホントか嘘か」と想像するのが楽しいような、絶妙なラインの話だったと思います。

 しかもかなり早い段階で二作投じてくださっていたので、瞬発力の良さを感じました。


 和田島イサキさんが参加されるまでは四作品で考えていた感じですが、順位は私の中では四つともほぼ同位でした。何度も読み返しまして、「やはりこれはすごい、おもしろい」という感想がむしろ読み返すたびに増すな、と思ったのがざくれろさんとつくおさん。どちらも文章にむだがなく、きれいに整っている、という印象。内容もすごく好きでした。大会テーマの合致と話運びのうまさとしてはざくれろさん、笑いの量と内容の深さとしてはつくおさん、という感じで、迷いに迷ってつくおさんを選ばせていただきました。上位入賞の三名は、いずれも二回目の受賞で、ヒトキワ荘の常連さんと言ってもいいとは思います。上に記した五作品は本当に実力者ならではの見事な世界観でしたし、僅差でありました。


 友未さんの遊び心にもくすぐられましたし、猫とホウキさんのコメディ世界の追求心、気合いの入りよう、そして初参加の和田島さんの、あの話の熱量と展開、オチのおもしろさは衝撃でした。上限の三作くださった、🍞🍞🍞🔨さん(←なんて読みますの?)と八壁さんにも厚く御礼申しあげます。


 その他お寄せいただいた作品すべてに私の思いを講評でぶつけましたので、お時間があるときに覗いてくださるとうれしいです。あくまで主催者はこう思う、という、個人的感想ですので、そのようにお受け止めいただければと思います。


 ほかにもコメディの大会がいっぱいあったらなぁ……私も出たいなぁという気持ちはあります。最近の私は自主企画や各小説大賞は少し遠慮気味です。時間がない、が一番の理由ですが、やりたい活動、書きたい内容に手がつけられていない、というのがあります。


 もう少しこっちのジャンルでなにか実ある活動ができたらなあと思いますね。こむら川朗読小説大賞には今回も参加しちゃいましたが……。思えば、私のアトリエで結構読まれて星があがっているのが、ほとんど「こむら川」の書き下ろしなので、宣伝だけでなく、書くきっかけや孤独に書いていては得られない発想を与えてもらえるというのもあるんだな、とは思います。


 

 今後もこういう地道な活動でやっていく感じにはなりますが、見かけたときに応援いただければうれしいです。

 







【賞状授与のお知らせ】


 今ごろで申し訳ない話なのですが、過去の大会において住人になってくださった方に賞状をご用意しました(抱腹Z〜杯の五名の入賞者と大喜利大会の三名の入賞者も含みます)。

 今後も毎回、賞状をお渡しするようにいたします。せっかくの記念ですので、ご笑納くださればうれしいです。noteの私のページですべてご覧いただけますし、「笑いのヒトキワ荘」のマガジンにも登録していますので、ご興味がある方は覗きにきてください。URLは近況ノートをご参照ください。


 授与されたご本人様は、ファンアートと同じ扱いで、私の許可なく画像を使っていただいて結構です。また逆に言えば、管理人が近況ノートの発表時とnoteの該当ページ以外で、皆様の賞状を勝手にアップすることはいたしません(皆様の筆名と作品名が入っていますからね)。


 個人的に望まれる方はTwitterのDMにてご連絡ください(※私はもしかすると、フォローしている方しかDMのやりとりができない設定になっているかもです)





【ショート作品、一発ギャグ作品などについて】


 結果発表の近況ノートもご覧いただいたと思いますが、毎回、ショート作品や一発ギャグ作品などもたくさんいただいているのに、「短いから」といった理由で賞からもれるのはおかしいのではないかと思い──と言いますか、今ごろになって気づいたんかい! とツッコまずにはいられませんが、これからはショート作品の中でも別枠で最優秀賞を選びたいと思います。


 初受賞の猫鰯さん、おめでとうございます!!


 そういった作品を得意とする方も、これからもご遠慮なくじゃんじゃん投じてくださればうれしいです。いろいろ、そういうところ遅れて気づく不覚をどうぞお許しください。

 両刀使い(短編小説も掌編もどっちもいける口)な方がいらっしゃいましたら、両方で受賞を狙うというのもアリかも。


 今後ともよろしくお願いいたします。

 




【次回の大会予告】


 次回は秋に開催しますよー。10月〜11月を考えています。

 私に不測の事態がないかぎりは、やります! やらせてください! やれるように祈ってください!


 大会テーマは受賞者の得意ジャンルからヒントを得るのもいいかも……ということで、田中ざくれろさんを早くから決めていたので、ざくれろさんといえば、SFかファンタジーかなぁと思いました。


 私はSFは読むのは好きなのですが、実は言うと、くわしくない……。それだと評価の面で難しいのではないかと思いました。かといってファンタジーも然りだし……と思っていたところ、「幻想」ならいけるな! と思い浮かびました。


 幻想ユーモア小説!


 同じ言葉に思えて、ファンタジーと言えば私の頭の中では「指輪物語」とか「ハリー・ポッター」とかなのですが、「幻想小説」と言えば、江戸川乱歩とか夢野久作とかボルヘスが浮かびます。


 実は言いますと、私は二十歳くらいから小説を書いていたのですが、当時は「幻想ユーモア小説」と自分で勝手に名付けたものを書いていました。私の一番好きなジャンルですね。もう勝手に作りあげている自己のイメージが強いですけど。


 ↓↓↓ 一応、こんな感じでどうでしょうか?




 幻想ユーモア小説杯(仮)


🔓非現実的・超現実的な雰囲気の小説

🔓空想小説・夢幻小説

🔓超自然的・怪奇・神秘・オカルト

🔓怪物・幻獣・妖精などが登場するお話


◇上記に該当するような小説に笑いが含まれているもの。ユニークかつユーモラスな内容の小説であれば、コメディ・ギャグ作品でなくてもオーケー。


◇優秀賞は、「笑い」「幻想」に着目して選びます。


◇短編小説の形式であること(シリーズ化されているものは、それ単品でも内容が理解でき、楽しめるものであること) 


◇文字数は(まだ決めていません。でも好きなジャンルだから、長くても読めそう)


◇旧作・新作・書き下ろし問わず


◇カクヨム内で発表されている完結作品であること(企画用の作品の一編で参加の場合は問わない)


◇現代ドラマ、エッセイ・ノンフィクション、評論・創作論以外のジャンルで


◇お一人(何作品までオーケーか、これから決めます)



※予定は変更になる場合もあります。



範囲が広いような気がするので、「お題、モチーフ」とかを数種類あげて、それで書いていただく、というのもいいかな、と思っています。

 

あと、考えていますのは、また「ゲスト審査員」をお招きしたいなー、というところです。開始する少し前くらいに、近況ノートで募集しようかとも考えておりますので、ご参加いただける方、一緒にヒトキワ荘を盛りあげてくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひよろしくお願いいたします。力を貸してください。


「幻想ユーモア」のタグもこれを機会に流行らせてやろうかなぁと、目論んでいます(流行りはしないやろ……)。今検索しますと、私の作しかヒットしません(もちろん、カクヨム内)。


書き下ろしじゃなくてオーケーなので、事前に書いてアップされる方もいらっしゃるでしょう。せっかく書いたのに文字数が超えて参加できない……は困るでしょうから、短編だったら大丈夫ですよ、と伝えておきます。1万字2万字超えてくると……わからないです。


私も作品の初読みを楽しみにしたいので、フォロー作家さんのアトリエ覗くのも控えめにしておきます。でも、見たら読むでしょうけどね……。





とにかく、「笑いのヒトキワ荘」なので、「笑い」に着目し、「笑い」が際立っているものをこれからも選んでいきたい、そういうものを書かれている作家さんたちを応援していきたいです。それはこれからもブレずにやっていきたい。



では、また秋にお会いできることを願って、この辺で失礼いたします。

笑いのヒトキワ荘、とりあえず第十回記念大会を目指して!

まずは私が頑張れ──。




 

管理人・崇期

2022年8月2日 


 

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