第6話 か「」く「」し「」ご「」と住野よる著を読んで

●一言が長すぎるから君のこと傷つけてきた自分が憎い


※もしひとつだけ願いが叶うなら超能力がほしいと願った頃がある。

 言葉はキツい、余計な長すぎる言葉を私は呟く、人を怒らす才能はなかなかだったと思う。

 「君の膵臓を食べたい」で有名なこの作者の男女5人組の青春劇であるこの作品を選んだのはそんな理由からだ。

 なにしろ、この本にでてくる5人は全員人の気持ちがわかる特殊能力があるのだ。

 それは、句点だったり、喜怒哀楽がトランプの記号だったりするのだ。

 しかも、5人とも他人の能力は知らない。

 

けれども、それはそれでやはり苦労するのだと思った。


○人のことばかり気づいてわからない自分の声を教えてください


できる人もできない人も苦しむのだと改めて思った。


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