短歌こもごも

紗里菜

第1話 人形はなぜ殺される 高木彬光著へよせて

○小太りのはげたおじさんが目を細めミステリーなのに優しく語る


※言葉では陳腐になるくらい大切な人がいます。

 男性にとってはどんな病気や苦労をするよりも禿げることはコンプレックスらしいので、長年悩んでいたようです。

 差別用語だと思われたら、失礼しました。けれど、意外と女性はそこ愛らしく思うのです。

 それはさておき昭和30年刊行のこの小説は「新本格派のミステリー作家」が語るような読者への挑戦状のはしりです。

 残酷描写もおおいし、いい話じゃないのに、作中の精神病院が実際に京王線から見えて、還暦すぎたおじさんの若い頃を思い出すから好きなんですって。

 この最後の意外な華やかなトリックを東野圭吾さんもある作品に使ってて、昭和なのに、平成や令和でも通用しており、私は尊敬します。

 また、卑弥呼好きな私は「邪馬台国の秘密」も好きです。

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