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本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい
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「へぇ あれなんスね? 確定事項みたいに言うんスね~」
「ん、まぁなんっt」
「なんで分かったんスか?」
「言わせる気無いな!?」
「いあ、遮った方が焦ってるみたいに見えるかな~って?」
彼女の試す様な声はどこか心無く
「だぁもぉ、本題にいきたいんだからそういうのを止めい、普通の人ってそういう空気苦手だからな?特に年配層!」
「ふふっ、年配層っ」
だからこそ楽しそうにも
「ってかやっとすっきりしたっつ~のに、色々 半分 願望になるかもだけどさ、情報くれたのお前じゃん?」
「ん、な~んだ、推理とかじゃねぇんスね」
悲しそうにも聞こえてくる
「うん、推理とかじゃなく実際にデマ情報じゃなかったって分かったからさ」
「あぁそっか、誰かもう来ちゃったんスか?」
「マジで助かった ありがとう」
「 どぉーいたしましてぇ」
「、、まぁそれでさ、もう一つは手法が分かったかもって話」
「ほう?聞きましょう」
「移動してたのはバレてるのに何処に行ったのかってのはバレてない、だから盗聴器じゃないって事 やっぱりGPSみたいので探知してるって事だろ?魔法で電波やら電気みたいのを読み取って」
「じーぴー?」
「ジーピーエス、って知らないか じゃあこれも仮説ビンゴだ」
「仮説?なんかムカついて来たっス アレっスか?周りに言っちゃったんスか」
「まてまて、急にトーン下げるなって怖ぇから~ 賢いのには聞かないで自分でこの考えになったんだよ、単純に実験してみてさ」
(だからこそこんな目線で話を聞けた訳だ)
「どうやったんスか?」
「昨日スマホ持ってたのは俺じゃないんだよ」
「はぁ?電話してたら即バレじゃないっスか」
「何時でも直ぐに出れると思ってる子ならそうかもだけどさ、折り返し待ちする子かな~って それともそんなにメンヘラちゃんだったか?」
(急な挙動はソレだけども)
「ふ~ん、それなら会いに行っちゃってたら終了じゃないっスか?」
「わざわざそんな事するなら電話必要無いだろ?場所『わ』分かるんだしさ だから、きっとヴェヌは」
「近い位置には居ないんだろ?」
勿論推測だ
口悪く聞いた
【悪ぃがこっちにも色々あんだわ】【頭の回る連中には言うんじゃねぇぞ? 接触し辛くなるからなぁ!?】と言う台詞
それとさっきので確定した『この娘が機械に詳しい訳では無い』事
ソレらに矛盾が起きない行動と、、先程気付いた俺の強み
幾つか浮かんだ嫌な、良くない方向から逆説した結果だ
「立て続けに聞くぞ?」
監視しているぞと無力な俺をビビらせる意味
「本来の目的って」
『監視しているのは俺では無い』
「カセンか?」
・・・
「驚いたぁ」
少し間を空けた少女は若干嬉しそうに
そして
「正ぉ直!息飲んだとはこの事っスね」
感心したかの様なトーンから
「だーから何だってんだ?あぁ!? 言ったよなぁ! 殺害予告でもあるってよ!!」
豹変した
だけど
「あ~も~、だから急過ぎて怖ぇ~んだって」
自分の為じゃないからこそ
「大丈夫だよ、お前に言われた通り周りには口割らないって」
もう引かない
「ハッ!どうだか」
「カセンをどうしたいのか分かんないけど、聞かせてくんない?」
「あ?意味分かんねぇな、テメェで対処出来る問題じゃn」
「お前には聞いてない!!」
それと、折角だから
「『ヴェヌ』に聞いてんだ!」
全てはっきりさせよう
「こっちの世界じゃ見た事ないけど関わった事あんだよ、前に」
「多重人格障害だろ?」
「お前の名前は聞いてないから知らないし俺はヴェヌと喋ってたんだ、一旦ヴェヌの言葉で聞かせてくれよ 何が目的で俺達の敵なの?」
「、、ケッ!」
「 へへ、面白いっスねぇ、そのなんたら障害とかは分かんないですけどまぁ考え方は合ってるっス」
「違うのかよ!どっちにしろ分かんない事だらけなんだよこの世界! ラーメンとか無いし」
「へ?」
「あ、いや、何でもない、続けて?」
「ふふふ、じゃあお姉ちゃん、あ~えっとケイちゃん?を連れてこぉとした事についてだけ教えましょか」
風吹く様に掴み所の無い少女は
機嫌良さげに話を始めた
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