322 夜半
本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい
3/5 23:10
いつまでも進まないもんだから
「先程言った通り分からない所は後程個々で聞きますので進めますよ~」
流石の従者も雑に進めだした
いや、一番大事な所だからこそフランクな言い回しをしているのだろう
魔力を生み出せる者
混血とは別の
二つ目
精霊や悪魔、天使や神と呼ばれる者達
『本体』は勿論だがそれらと契約を交わす、もしくは呪いを受ける事で自らも魔力を生む事が出来る様になるらしい
要するに取引だ、代償が必要でそれに見合う能力が手に入るんだとか
これは手紙にあった事であり、ディーン王もこの方法で力を取得しているらしい
事実、これを記載したゼブラ神父本人が治癒能力を扱えていた訳だ
交わしていたからだ
愛する
シエルと言う
天使との契約を
だから
二つ目の、混血種じゃない方に当たるのがカセンとシエルって事になる
「ほぉなるほど 私は天使って訳か、どうりで世界一可愛い訳だ 羽くらい欲しいもんだがな」
顔色一つ変えない巫女の反応は素なのかギャグなのか分からない
「だが契約を交わすってのが分からん、ジジィ相手に無理矢理なんかされたらその場で殺してる筈だ」
「言い方!」
「そこで出て来るのがお母様」
「あぁ、ソコでクローンの話が出てくんのか」
読み取った事のある映像と従者の言葉が合致(がっち)したらしい
自分の脳だけでパズルの様に当てはめ一人納得している
「、、えぇ あ!皆さんに分かる様にちゃんと説明しますね?」
シフはもう話し辛そうにもせず、淡々と説明をしてくれた
当人らも初めに語った通り腹を括(くく)ってしまっている為、衝撃を受ける事など無く
むしろ、やっともどかしさを払拭出来たかの様な表情さえ見せた
「別に良いんだけどさ、あたしらの本体?先代?はまだ生きてるのかな?」
ツインテールは口をへの字にしているので恐らく本気で「良い」とは思っていない、ながらに話を進めようと従者に問う
「そこまでは分かりません、全てゼブラ様のお手紙の内容と知る限りの情報を考察している部分も強いですし」
「ふ~ん、そっか でも、シエルの為に生まれたんならなんか価値ありそうで誇らしいよ」
「ぁ?馬鹿言うな 今もてめぇらの姉妹ってやつらは理不尽な目にあってんだろが」
「あ、あぁそっか そうだね、、助けて あげないと」
「お~お~!そうじゃの、キーロも含めて全部片付けたら宴会じゃ そん時ゃジンもお酒解禁してくれるじゃろ」
「ま˝~たお前 勝手な事言う」
俺は最近思う
「通りで怪しいと思ってたんだ チビパイアが初めから私を知り合いかの様に接して来やがったからな」
「ふふふ、でもすっごい話だね~ ロゼちゃんがさっきまで「寝ない~」って駄々っ子してたのはシエルちゃんの為だったんじゃない?」
「お嬢様は優しいですからね」
「はっ、起きてても役立たねぇっつの そこまで脳味噌詰まってる様にも見えねぇしな」
俺は多分
「ん˝ ぅん、ってかさ 結構引っ掛かるんだけど、、おかっぱドワーフはディーン王国から前もってスマホ渡されてた訳だよね 今何処にあんの?」
「ドワーフ王に管理させてます 連絡が来たら本人に出させて情報を吸わせるとの事ですね」
「あ~なるほどね~ って待てよ?」
(なんで電話出来てんだ?どっかに電波通ってるって事?)
泣き虫だ
3/6 00:40
「あとなんか俺もさ~初めの方からどっかで聞いた事あるかな~って思ってたんだよ、そうそうコレ、コレにドラゴンオーブってアイツ書いてたんだよ なんだっけ グリモワール?」
「ってかジンさん、その二冊目もう定位置に置かれてるけど?」
「マジだ!」
森におでかけ、ゴーキーブーリー コレはジンが面白くなる
「って! 駄目なメモ帳じゃねえか!! んで?次はリュック? あぁ、リュックサックね」
リュックシャックじゃない リュックパックでも無いの リュック リュックサックはリュックとも言います
・・・
「なんだこりゃ」
な~ま~き、生木は燃えない 小さいのから燃やす
お味噌汁 お味噌汁はお味噌でジンが作る 凄い お肉も、きのこも、、、、美味しい˝ 美味しいってさ」
ヤバイ
なんだ
なんだよこの大層な魔導書
お父さんの気持ちってこんなんか?
「ははっ、他にも寝袋をラフィが忘れたとか、水の中に顔から突っ込んだとか 車の事とか」
(あぁ、そうだった エバが大丈夫な時に聞かないとな)
「完全に幼子の日記じゃね~か」
(あれ、でも帰るまでのがあんまないなぁ まぁ明日、いやもう今日になるのか)
大きな流れになるんだろうからこの辺で
寝とかないとな
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