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本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい
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「、、ってな感じの事がありまして」
従者が目線を逸らしながら苦笑いを浮かべて一呼吸を入れた
「そっか~そっちもそっちで色々あったんだ、、なんでそうゆうのすぐ言ってくれなかったんだよ」
・・・
「 って なるかあああ!! カセンVSもう片方のヤツどうなったん!? っつか毒龍食べちゃったのかと思ってたけど食べて無いじゃん ドユコト?ねぇドユコトなん!?」
喫茶店のマスターは地団駄を踏み
方言では無い筈の胡散臭い嘘弁で場を盛り上げようとするのだが
「ぁ? てめぇが長々と一人沈んでたから言うタイミングが無かっただけだろが」
一喝である
(あ~うん サーセン そうでしたなんも言えね~っす)
「そう!そうね、でもちっがう 違うじゃん 違うんだよぉ~ソコじゃないの、今はソコじゃない 途中なんだよ全部が途中!! 読者が呆れ返るぐらいに途中なんだよぉおおお!」
謎の三段活用
色々と単語を二~三回くらい繰り返した気がする、し軽くジャブ程度にメタった
全てがわざとらしかっただろう、でも無力な俺が空気を変えるのにはこれくらいが必要なんだよ しょうがないじゃないか、、 だって あくまで聞いただけの話だが
お前らですら殺されかけてんでしょ?
一旦ラフな感じで語り終えてるけど
もう、嫌なんだよ 本当に
好きな奴らが知らない事で、理解出来ない事で 急にいなくなるのは、、
カセンと同格だ?
どう転がったって何の役にも立てないのは分かってる、知ったからどうなるとかでも無い
もし会っちゃったらどうした方が良いとか考える余裕なんてもちろん無いだろうし、、囮にすらならない
けど、そうじゃない もう決めたんだ
何も出来ない上に知識や知恵も無い、、だからこそだ、考えろ コイツらの為に出来る事を 考えろ
そんならしくない真剣な表情のまま誰を見れば正しいのか分からずにしていると
「ハンサム顔になっとるのぉ」
赤鬼から声が掛かった
それに乗っかる様な形で
「え~ジンがハンサム~!? え~ナイわぁ」
「ナイな」
「アルも巫女殿も言い過ぎだぞ! 私はそんなに悪くは無いとは思うぞ? 良くも無いかもしれないが」
三コンボが飛んで来た
「おうふ! ってかラフィのが一番傷つくからな? った~く真剣に考えてたのに酷ぇな~」
「カカカカ、なぁにそんな心配そうにせんでも大丈夫じゃよ! シエルとは少し整理したからのぉ、次はあっしが分かり易く、噛み砕いて説明したろ」
その後、自称神がヒヒヒと笑い端折(はしょ)り過ぎた説明を始めた
、、のでシフとバルが検証した事や想像上の事を「これで正しい?」とでも確認するかの様、当人の相槌(あいづち)を頼りに話を続けた
どうやら危なそうなヤツとはそのまま戦闘にはならず
「あ~、何がしたいんか分からんが敵じゃあないっちゅう事で良いんじゃろ? それなら五分程あっちで帰り支度でもしとるから終わったら色々教えてもらってもえ~かのぉ?」と赤鬼が提案「分かった」とは了承を取った、、のだが、五分経とうが十分経とうが梨の礫(つぶて)
要するにトンズラされたらしい
その代わりとは言えないのだが、残されていたモノが二つほど
一つは
大量の灰
恐らく、と言うか
あった筈のモノが残っていなかったので二人は直ぐに理解出来たのだとか
それは
死んだドラゴンそのモノだ
だが確認したと同時、吹く風で一気に舞い散ってしまったらしい
そして幸か不幸か皮肉にも手が要らなくなったその場所にもう一つ
残されたモノが顔を見せた
瞬間
「やっぱり、やっぱりそうだ! 出来てたんだ!! ああああああやったああああ俺にも出来たんだあああ」
ミイラ男がまたも懲りずに歓喜の声を上げ疾走した
ので
「情緒不安定過ぎだろボケカス」
巫女が足を引っ掛け
「忙しいやっちゃなぁ」
赤鬼が頭を踏み付ける
「ぶぁっ! ぐえっ」
目的の物まで到達出来ず
勢い良く前のめりに行った為、デコ、鼻、顎を見事に擦り剥いた
「んで? 何が出来たって? 脳味噌まで踏み抜かれたくなかったら詳しく説明しろコラ」
「お~?それやるの自然とあっしの役目になっとらんか!?」
嫌な顔をする赤鬼を無視し
巫女はおかっぱの目線を辿る
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