304 前提

本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい



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カーンカーンカーンカーン



ゴトゴトゴト  カンカンカンカン!



ゴゴゴゴゴゴゴゴ



ガタガタガチャン  バタバタバタ



バタン、カンカンカン  ガタタ ゴトン バタバタバタ  カンッ!!!



「ちっ、うるっせぇな クソ      殺すか」


息巻く巫女を速攻従者が抱え込み

赤鬼もバタつく足を押さえながら苦笑いでアルコール類を差し出す


まぁ、分からなくもないのだが、、その「殺す」からはギャグパートの様な軽み? いや、多分その時々も場合によってはガチなのだろうが

目付きが違う、ゆらゆらと揺れ 只々無表情に呟くトーン

彼女なら本当にやりかねないと言う懸念も否めni (そんな事は無い)




単純に

ドワーフらの朝は早い


季節的な影響も多少はあるのだろうが鍜治場からは加工音、発掘やら採取やらの部隊編成、地域毎での注意事項からその他なんやらかんやら

移動も含めて民が稼動する時間なのだ

人間でいう通勤ラッシュとでもいう時間帯、宿先なんぞに気は使われる事も無い


巫女は直ぐに眠りに就いたので赤鬼らは罪人から得た情報を共有しながら思考を重ね、王への報告までの時間を各自過ごしていた所だ



「シエル様、八つ当たりするにしてもこっちにして下さい、他の方からしたら迷惑ですから」

従者は片耳の無いおかっぱ頭の方を見る


「ひぁあ、そんな! 話がち、違っ違うじゃないか  作れば良いんだろ!? 作るから、材料があるんなら作るから! 加工自体を生業(なりわい)にしてたんだ天職だよ好きでやってるんだかr」

「長ぇよ、うぜぇからもう喋んな   んっ、ふぁぁ~」


遮(さえぎ)った台詞は強い言葉ではあるのだが迫力は無く

独り言の様に呟くと目線を合わせず  子猫の様に伸びをする


「あ~シエルよ、コヤツの情報なんじゃが色々と~なんとも胡散臭くてのぉ、行き当たりばったり感が酷いんじゃよ」

赤鬼は何やら珍しく、メモを取った用紙を巫女へと渡す


「ぁ? なんだ、、、、ぁ~?おい  てめぇはコレ読んだのか?」

いまだに眠たそうな顔をしながらも小首を傾げ、従者を見る


「えぇ、少しだけ見ましたよ?    自分もですね~あまりに大袈裟過ぎるので話半分にしか聞いていないのですが、この人の言う事が本当n」

「どう考えてもソコじゃねぇだろが」

巫女は従者の先端を踵(かかと)で踏み


赤鬼を見る


「ん~? なんじゃあ?そんまんまじゃったぞ?」


「まぁ得手不得手はあるけどよ 察しは良い筈だろう、、っつかお前は結局何者なんだ」


「お~?」




カセンのメモ用紙に書かれた内容はこうだ



こいつは小物だから別 黄金だけでは無いらしい


王国と此処には石が無いから?  皆美味しく思って無かった


魔宝具は二種類  テストだった?真宝具?

シエルの予想通り生物では無いのとアレもしかり、無機物とか?


集めるならどうする



面倒 あったかいのは入るんだろうか 意味が?  毒の中和 流すのなら? 帰ったら全部開けたろ


あっちの王とこっちの王と、その辺見ないと  だとしたらキドナも知らんとか




「、、いや、お~? じゃねえよこんなので分かる訳ねぇだろが」

似てない物真似をした訳では無いのだが台詞そのままに巫女は従者をグーで殴りつける


「あいた、ひっっどい  なんで自分なんですか~、パワハラって言うらしいですよ!?」

従者も従者でわざとらしく煽っては

「よっはっ  ぅぇっ   あっぶ!ちょt」

右、左ストレートを躱(かわ)して、、からの投げナイフを投げる前に手首を掴んだ


少し派手な立ち回りをした、いつも通りの光景なのだが


「あ~なんじゃ~  そんな変じゃったか?」


面白くなさそうに眉を下げる表情からして



本当に自覚症状は無いらしい



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