167 施策

本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい



2/10 9:00


それにしても良くぞここまで戻せた方だと思うのだよ、、主に貯えとか

みんな?中々の働きっぷりで感謝感激だった

特にバルとラフィ

勿論お給金も出すのだが「使って下さい」とか言われちゃってもうお兄さん涙が出そうだったよ

ご飯を大盛りとかにしてあげるとジト目の巫女が怖いのでお弁当だけは内緒でサービスをした


悔しいが流石と言うべきか、若い商人リッツからは着々と依頼が届く

助かる反面俺自体が依頼を取りに行くスタイルではなくなって来た感じがあるので少し怖い所だ


放っておいてもお金が入って来る


良い事だと思うだろう、だが逆を言えば、俺必要無い!?ってなる訳だ


会社経営だったら社長?

いやいやいや、リッツに怪我でもされたらそこからまた営業をするのは大変な事だ

それにみんなが手の平返したら何時でも乗っ取られる、、は言い過ぎだが仕事なんかすぐ無くなる訳だ 世の社長さんも気を付けるんだぞ(何様)



え、ギルドの生活事情とかどうでも良い?


まぁまぁ、折角ここまで読んでくれたんだ、評価の一つでも




お願いします!すいません!!本当に!!!大変ありがたいので!!!!




・・・・・・




冗談はさておき



あの日、マエバが灰になった、、次の日だ

巫女と従者、エルフそれと『王子様』がギルドに帰って来た


皆で情報を共有したさ


ゆっくり、じっくり時間をかけて


酒を交わしながら



バルは、相当『痛かった』と思う


それは生きて居たくもない程、、だろうか

何年も探してた人と再会したと思ったらコレだろ、俺には真似出来る気がしない


傷を癒すどころか舐め合ってる暇も無くこの世界は回る


巫女が言い出したんだ


「お前(バル)は今日からバル王子だ」



「酔ってんの?」って言ったら脛(すね)を蹴られた


流石だと思ったよ


「王子は『死んでない』んだよ」


それはお前の脳、心の中に、、とかそんな話をこの巫女が言い出す訳が無い


「重要な機械オタクと会えないんだこっちから釣るしかね~だろが」


そう、キーロが異動した事を言ってなかったから軽く引っぱたかれたが俺とカセンとアルでもう三度程会いに行ったのだ

「出先です」の一点張りで会えず仕舞いなのだが



シエルの作戦はこうだ



バル王子は死んでいない


だって 「死んだ所を相手連中は誰も見てないんだろう?」


だから 「本格的に今日からお前が王子だ」


そうすれば 「殺したと思ってた連中が確かめに、殺しに来るだろ~よ」



その通りだ



だがこれはバルの気持ちを汲みながらも真相はキドナの安否を考えての事だった様にも見える

何振り構わずに、直ぐにでも殺しに行くのでは?と言う雰囲気があった

エバの事も含めてシエル的に思う所があるのかもしれない


確かにキドナが黒幕なのだとしたらシエルをあの時見殺しにするべきだろうし、、、



まぁまぁ、そういう訳でひっきりなしにバル王子とラフィは依頼をこなしながら名前と顔を売っているのだ



『ディーン王国のバル王子がエルフの戦姫と手を組み異形を退治し回っている』


再び森に鉾先(ほこさき)が向かない様に、畳みかける様に


『王都の巫女が正式に同盟を結んだ』

と言う情報も流した


勿論噂、宣伝しているのはリッツだ「あの『ギルド』にいるらしい」と巫女が延々広告させていた


また店が壊されるんじゃないか、俺の身は大丈夫なのか?とは思ったがこれで巫女殺害、王子殺害の陰謀者は間違いなく此処に狙いを絞る筈だ



キドナなのかどうかはまだ分からない


だがきっと


今までの『出る』タイミング的にもその連中は異形



・・・・・・



いや





転生者と関りがあるはずなんだ




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