66 稼動
本作品は群像劇です、目線、日時にご注意下さい
8/20 16:30
「ジンのアホー」
「くっそが、無駄な時間だったじゃね~か」
「そんな事言ってないで急いで下さい!」
「さっきは はぁ 上で地面に はぁ はぁ 穴 開けてたじゃんかよ~」
部屋に侵入して来た人形はシフに誘導され、仕掛けておいたスパコンで押し潰した
その隙に四人は部屋を飛び出た所だ
「とにかく! 階段、階段を降り!?」
ジンが何かを見つける
「ストップ、すとおおおっぷ!」
「今度はなんだ」
巫女は明らかにイラついている、可愛い顔がかなり険しい
「ちょっとだけ時間稼げる?」
ジンが壁のボタンを押す
「後ろはまだ何も来てませんが、、どれくらいですか」
「えっと~、、、分かんないけどちょっとだと思う」
苦笑いで皆を見回す
「なんじゃそりゃあ」
「ちょっとだから、、まぁ待ってみて」
・・・
「おい」
「も、もうちょい だと思う」
後半の台詞は小さい
「ジンさん、、来ましたけど」
50m程先に機械人形の団体が見える
「クソが」
巫女が人形の方へ手をかざし詠唱を始める
が従者に後ろから抱き抱えられる
「シエル様、まだその手ではダメです! 走りましょう」
「ジン、行くぞ?」
赤鬼が三十路の手を握る と
チーン
目の前の扉が開く
「キター! みんな乗って」
「、、ちっ 乗るぞ」
巫女の一言で全員が小部屋へと入りすかさずジンが壁のボタンを押す
「B4だったのか一番下は~ B9か」
扉がゆっくり閉まり
少し重力がかかる
「お~なんじゃ?」
「おい、大丈夫なのか?」
巫女は従者に抱っこされたままだ
「あ、あぁ こういうものだから大丈夫大丈夫」
人や荷物を載せて移動させる装置
エレベーターである
「ふぅ~、ちゃんと役立てたわ~ しばらくしたら最下層まで着くよ、、開いてからなんかいたら~ あ~ カセン頼むわ」
扉が開くと前方には大きな扉
エレベーター横には階段が設置されている
「ビンゴ!見張りとかいなかったか、良かった~」
「あ~しかしこのドア 開かんぞ?」
赤鬼が簡単には開かない扉を力尽くで開けようと拳を振り上げている
「まてまてまて! こういうのは鍵がかかってるもんなんだよ」
「鍵?」
「そうそう、カードキーとか番号入れる機械が~ ほらあった」
扉の横に窪みを見つける
「えっと? これは~ !?」
窪みには明らかに手を置く箇所
それと、、額を着ける様な部分の前にレンズを確認した
(指紋認証、、と? コレって目の 虹彩認識ってやつ!?)
・・・
「ジン、そもそも その鍵はどこにあるんじゃ?」
「アーーーーネー」
ジンの顔を見てカセンは呆れ顔を浮かべる
「パスワードって言う、数字を押すヤツモアルミタイナンダケド」
緊急用なのかタッチパネルでも無くテンキーの様な装置と小さな穴が開いている
「、、ほんで? そのパスワードとやらは?」
「分かりません」
「うっし! 力尽くでやってみるぞ!」
再び赤鬼が拳を振り上げる
「おい! ってかいい加減降ろせ!」
従者の肩と胸元の間に肘を入れる
「いっぐうああ」
巫女が自分のポケットから紙切れを取り出す
「数字っつったな? さっき拾ったやつだ試してみろ」
「うおおおおおお!ロリナイス! うげっ」
まさかのピンチ回避にテンションが急激に上がった三十路の顔面に少女?の拳がめり込む
ウィーン ウィーン ウィーン ウィーン
紙切れいっぱいに約20桁が書かれた数字を慎重に押すと扉が順に開いた
重めな扉が4つ開くと中からはひんやりとした空気を感じる
複数の、何かしらの機械が静かに稼働しているのだがそんな事が気にならないくらいに只々広い!
奥に行けば行く程に天井さえも見えなくなっていく
「はっ、空間認識能力が馬鹿になりそうだな」
巫女は一度目を擦り奥を見るのを諦める
「コレ全部破壊するのは無茶があるんじゃないかの?」
「!? あの機械の影! 何かいます」
シフは動く何かを見つけ巫女の前に出る
カツ カツ カツ カツ
今までの人形、、
と言うよりは人間の方が近い姿の女がゆっくりと歩いて来る
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