言葉に定義されている

最近ひどく思うこと、私は言葉に定義されている。

私の吐く言葉に、並べた言葉によって"私"という像の輪郭を明確にされている。


どたばたと、日常生活に転がされてしまって言葉から少し離れてしまうと、それだけで私の境界線が曖昧になる。


だからきっと私は考え続けないといけない、私が何者で、どこに立っているのかを。

そう、広く広いこの世界の片隅で、私は言葉に縋って立っている。


だから決して、私は言葉を手放してはいけない。

目を瞑って、私を整える時間はきっと何よりも大切だ。


私だけは、私を手放してはいけない。

大嫌いで、でもきっとどこか大好きな私を。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る