第54話 ベストセラーは書けているのか その2
一字も書けてないですよ。ふふ。
松岡圭祐さん著の「小説家になって億を稼ごう」で紹介してあるメソッドをここ一月くらい試しています。
詳しくはこちらのエピソードで(https://kakuyomu.jp/works/1177354055079224509/episodes/16816700426255306155)
最初にキャラを十二人作り、顔写真付きプロフィールを部屋中に貼って、その部屋で二、三日過ごす……みたいなことが書いてあります。
顔写真付きプロフィールを作ってプリントアウトまではしましたが、そんなのをずーっと貼っとける部屋とかないし。ということで、いつもは本棚にしまっておいて、暇なときに眺めるようにしました。
松岡圭祐さんいわく、そうやってると自動的に登場人物が動き出し、どんどん大きな波乱にぶつかっていく……みたいなことになるらしいですが、いや、おっかしいなぁ。ならない。
松岡圭祐さんが言うには、それは登場人物がダメなので、あんまりお気に入りでないキャラを新しいキャラと取り替えてみましょう……と書いてあります。取り替えてみたけどさ、傑作がウワーッと頭の中で書き上がってる感じはナッシングです。
……あ! もしかして、それって私が松岡圭祐さんではないからなのでは。
Σ(゜ロ゜;)!!
……薄々気づいてたけど。
とまあ、私が億を稼ぐ日が、地平線の向こうにチラッとも見えていないですが、この試み、なかなか楽しいのです。
十二人とも、私がだーい好きな人たちなので、頭の中で個人面談とかするんですよ。そうすっと、今まで知らなかったエピソードが出てきたり、悩みを相談されたり、たまに冗談で笑わせてくれたりして、一人でグフフって笑ってしまったりします。それから、好きなキャラ同士がボケ・ツッコミで会話したりして、それも一人でコソッとウケてます。
うわあ……。ぼっちで寂しいおばさんみたーい。
十二人が全員登場し、何層にも入り組んだ糸が、だんだんと解けて、ドキドキのクライマックスに衝撃のラスト! みたいなスケールの大きい話は、一向に降りてきません。が、なんか、小話みたいな、どうでもいいエピソードは何個か生まれてきました。
それから、登場人物の関係性をあえて作っていないので、登場人物たちが家族になったり、同僚だったり、恋人同士になったり、過去と未来の自分だったり、いろんなパターンの物語が生まれてくるのもおもしろいです。
作ったキャラが、花金の短編に出てきたり、夢に出てきたり、いろんな人と脳内で同居してる感じがあります。た、楽しい……! なんかどんどんイタいおばさんになってる気がするけど。
一字も書けてませんが、もう少しこの遊びを楽しもうかと思います。
実はね、メルボルン、またロックダウンなのです。最初は一週間の予定が、感染者数がなかなか減らなくて一週間の延長になり、数日前にさらに二週間の延長になりました。合計四週間、学校もありませんし、職場にも行っちゃダメだし、夜は門限があるし、お店や娯楽施設も全て閉まっています。
子守りをしながら自宅勤務の日々。最後の砦が公園でしたが、公園の遊具も閉鎖されてしまいました。一番長くロックダウンをしている都市、世界一に輝きました。輝きたくな〜い。
子どもたちもかわいそうですが、大人もやっぱり疲れますね……。なので、この妄想遊び、私のメンタルヘルスにものすごく役立ってる気がします。パンデミック、みんなストレスですよね。その他にもアフガニスタンだとかハイチだとか、胸がつぶれるようなニュースが多いこのごろ。
子どもたちがかわいいな、とか、久しぶりに食べたあんこ餅がおいしかったな、とか、今日は天気がいいな、とか、そういうことを大切にして、元気に過ごして行きたいと思います。みなさまも、どうかお元気でお過ごしください。
追記:明日の花金は私が運営しまーす。詳しくは近況ノートでお知らせしますね。
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