第43話 小説家になって億を稼ごう

 小説家になって億を稼いでみたいなぁって思ってる人、手を挙げて〜! そこ、恥ずかしがらない。私もだから(恥)。


 雨 杜和orアメたぬきさんのエッセイで、作家の収入についての回があったんですが、https://kakuyomu.jp/works/16816452220822283511/episodes/16816452221092036249

 ベストセラー作家の松岡圭祐さんの、勇気が出るような言葉が引用されてました。詳しくは上記のエッセイをお読みください。


 ものすご〜く簡単に言うと「『小説家は儲からない』て世間で言われ過ぎです。僕は億単位で稼いでるし、儲かってる同業者、言わないだけで、めっちゃいるよ。」みたいな話ですよ!


 さっそく、松岡圭祐さん著の「小説家になって億を稼ごう」をポチッと買って読みました(チョロいな、自分)。さすがベストセラー作家、指南書でも読者に夢を見させてくれます。


 私ねー、こういう、夢を見させてくれる系の、「こうすれば成功する」って謳ってる系の、ハウツー本って言うんですか? 自己啓発本の類? をね、(小さい声で:けっこう好きで読むんです♡)。


 そういう本を読んで、ちゃんと書いてあることを実践して、夢がかなったことなどただの一度もないんですが、ひととき夢がみられて、いっときの間モチベーションが上がり、その後もちょっぴり役に立つこともあるので、まあいいじゃないですか。


 この本、後半部分はデビュー後からベストセラー作家になるための手順とか書いてあるんで、公募に一作品も出したことがなく、長編が一本もかけたことのない私には、まるっと無駄な知識です(笑)。


 私がおお! と思ったのは前半部分ですよ。「こうしたらベストセラーが書けるよ」ていう松岡圭祐さん流の小説の書き方が載ってます。そのメソッドがね、ユニークで面白かったんです。


 またまた、ものすご〜くハショッて言いますと、小説を書き始める前に、脳内でぜんぶ物語を完成させるそうです。

・まず、好きな俳優さんを十二人(メインキャラ七人、サブキャラ五人)選び、顔写真をダウンロードします。

・名前をつけてプロフィールなどを設定。プリントアウトします。

・小説の舞台となる風景写真を三ヶ所ネットからダウンロードしてプリントアウトします。

・プリントアウトしたものを、部屋に貼っときます。


 で、こういう写真を見ながら、それぞれの人物がお互いにどういう関係なのかとか、とにかく頭の中だけで想像していくと、登場人物が自然と波乱に直面していくらしいです。そうしていくうちに、どうしても乗り越えられない波乱にぶつかったら、それが物語の「転」の部分。ここで初めて問題を解決するためにメモをとります。まずエンディングを書いてしまってから、お尻から「転」の部分まで書き足していきます。


 最後が書けても、まだ、あらすじなど書いたりしないで、あくまで頭の中でストーリーをずーっと考え続けます。物語の冒頭から結末まで、難なく思い起こせるレベルになったら、そこであらすじを書き始めます。以下略。興味のある方は本を読んでみてくれい。


 この一連のプロセスを「想造」と著者は呼んでるんですけど、この「想造」、すっごく楽しそう〜! と思いました。メモとっちゃダメなんですって。私、思いついたアイディアはすぐに書かないと忘れちゃうんで、なるべくメモ取るようにしてるんですけど、著者いわく、時期尚早に書き留めてしまうと、そこで物語が狭まってしまうから、とにかく脳内で考えまくるそうです。この過程で、どうでもいいアイディアが忘れさられ、大事なことだけ残っていくんですって〜。


 気がつけば脳内お花畑の、毎日いらん妄想ばっかりして生きている私には、とっても魅力的なメソッドです。ちゃんとプロット作んなきゃ、とか、ミッドポイント作らないと、とか、想定読者を考えて、とか「○○しなきゃ」っていう縛りから解放されて、自由に自分の世界で遊べそうです。


 今連載している小説が完成したら、試してみようと思っています。このメソッドでベストセラー作家になったら、ここカクヨムでご報告しますね(笑)。このメソッドで長編が一本でも書けたら、それだけでもめっけもんです。


蛇足:ノーベル賞とった、どっかのエラい学者さん(うろ覚え)が「『(成功する人の)七つの習慣』的なことを全部実践している人で、成功してない人っていっぱいいるよね。」て言ってて、なるほどと感心した記憶があります。


追記: このエッセイにレビューくださったある人が(って一人しかいないんですけどw) 来週また酒場を再開するらしいですよ。詳しくは月曜日に発覚するというウワサです。

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