空を見るには何かが足りない
歩道はレンガ
歩くのはスニーカー
足速の日々
寒くて
そうすれば熱くなるから
下を向き
お金ないかな
そんなこと考えた
馬鹿らしくなってきてさ
顔を上げて 空を見たんだ
視界に広がるのは
狭い空だった
歩道の木々が濃くて
建物も大きくて
富士山が逆さまになったみたい
狭い狭い限定的
真上を見ればよかったのに
歩いているから仰げなくて
前にしか見えない 悲しいけど
隙間の空は薄水色でおかしかったんだ
長い一本の歩道だから
黒い山があってね
白い雲があってね
その上に空 があるんだけど
サンドイッチ おいしくなさそう
きれいだなんて いえなくてさ
なんかむなしいなあ なんてね
あの麓にいけるまで どんだけだろうて
悩んでさ マラソン選手と自分じゃどっちがマシかって
情熱が違うんだから
ボケてみた
格が違うのよ
私は敷き詰められたレンガみたいだから
空を見て 空想してね 人をみてはねえ
ファッションチェック
ああ、あの上着、いいなってね
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