熱さに負ける

布団から

出る前にピッと押した

出る時にぬるい風が

ほしくてピッ、と

アラームに起き上がり

ちらりと体を触ると……

汗をかいていた

部屋は温風の寝床になり

サウナに入っているよう

手元のリモコンを見る

二十三度が二十五度に

まあ、脱ぐのだから

二十三度に戻して

寝間着を剥がし

着替え、寝室を出

ドアを開けっぱなしにしておいた

寒々風が嵐を起こし

帰る頃には

二つの断層に悩まされる

冬はこれだから嫌なのだ

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