第2話 主人公の生い立ち
主人公カチュア。彼女はただの一市民だった。
王族の血を引いた高貴な生まれの人間だったが、後継者争いなどの血なまぐさい理由で王宮から離れていた。
それは、赤ん坊の頃に、命を狙われたのが理由だ。
だから、見るに見かねた女性の使用人が、その赤ん坊を攫って王宮を去った。
その後、すくすく育った赤ん坊は、その使用人の事をずっと本当の母親だと思っていたようだ。
二人は仲良く、普通の一般市民にまぎれて慎ましく暮らしていた。
しかし、状況が変わる。
王宮では、血なまぐさい闘争の末に、後継者となる人間が全滅してしまった。
そのため、幸せに暮らしていた二人に悲劇が訪れるのだった。
王宮から迎えに来た者達から、二人は逃げまわる事になった。
その最中に、カチュアは自分の出自を知って、使用人と本当の家族となるのだが、ただの感動物語なので詳細は省く。
微塵の興味もない。
色々あった末、使用人が死んでカチュアは王宮へ連れていかれる事になった。
平民から王族に、乙女ゲームのストーリーとしては鉄板だが。実際にそうなると、様々な苦労がつきまとう。
カチュアは、多くの貴族から馬鹿にされ、蔑まれて過ごしてきた。
そんな生活の中で、攻略対象達と恋が始まるのがゲームのストーリーだった。
二人は手をとりあって、障害をのりこえるのが本筋。
しかし、苦難を乗り越えられなかった場合、攻略対象の一人と駆け落ちする事になる。
それがバッドエンドの内容だ。
けれど、駆け落ちはかなわず、王族をたぶらかした人間として相手の攻略対象だけが処刑されてしまう。
そして、連れ戻された主人公に待っているのは、過酷な再教育。
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