第7話 両親に復讐



 次に手をつけるのは両親だ。


 自慢の姉達を手放した両親は、世間から冷たい目で見られていた。


 いくら才能がなくなったからといっても、表立っては悪事をこなしていない姉達。

(裏では非道な事をやっていたが、それを隠蔽するだけの知恵があったというわけだ)


 人々は、そんな姉達を切り捨てた両親達を、血も涙もない鬼だと批判した。


 これまであった評価を一気に失った両親には、毎晩悪夢を見せた。


 人々や姉達から、罵られ、暴力を振るわれる夢を。


 そして幻聴も聞かせた。


 罵詈雑言を一日中。


 彼らはすぐに精神に異常をきたした。


 医者の勧めで保養地に出掛けていったが、崖の上から身をなげてそれきりだったらしい。


 あっけない終わりだった。


 満足など到底できない。


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