貴族の嫡男。女嫌いになる。

@kokaja

第1話貴族の嫡男。女嫌いになる。

俺は貴族の嫡男として生まれた。

3歳には魔法を使え、4歳から剣術でもいつも一番だった。

6歳から勉強もできた。

それを見かねた父は俺に一つの村を任せてくれた。


代官としてだが自由にしていいとのことだったのでとりあえずいろいろなことをしてみた。井戸がなかったから魔法で井戸を作り。

公衆浴場を作ってみたり。

俺が魔法研究で作った魔物や魔獣などの悪意を持ったものを排除する結界だったり。

また緊急時の防衛をするための防衛システムを構築したり。

などなどそのようなことをして村の発展に力を入れた。


そして代官として9年が経った。

年齢も15となった。

村から学校へと大変であったがこれも貴族の務めだと思って頑張った。


まぁぶっちゃけ公爵邸で代官の仕事をこなせたのだがそれには理由がある。


俺はとある村娘に惚れていた。

毎日その村娘の顔が見たい。そう思って村に屋敷を構えた。

女のためならと村の治安維持や危機管理、食糧管理なども努めた。


そんな身分差な恋をどうしたら良いか。

父に相談したところ。


「いいじゃないか。その村娘のことが好きなのだろう。まぁ子供が産める体か。それが問題だ」


と言ってくれた。


俺は決意した。彼女に思いを伝えようと。

知り合いではあったがあまり親しくはない。だが俺は貴族の嫡男だ。

そして村の発展に尽力した。


だが俺は見てしまった。


村娘が男と抱き合っているところを。


俺は悟ってしまった。

俺の苦労は水の泡。

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