第13話 大罪モンスター
このゲームには、ユニークモンスターが存在する、
ただ二つ名を持っているだけではない、
それはこのゲームでは冠モンスターと呼ばれるのだが、そうじゃない。
本当のユニークは
七つの大罪このゲームにおける最強の7体
そのうちの一体が、今クロムの目の前にいる
『暴食の
「おいおい一撃かよ……」
見た目は名の通り
運営から「運が悪かったですね、可哀想に……死ね!」というメッセージだ
生きている
(こいつらだけ殺しとこうかな……)
「っとぉぉ!!?」
現実逃避しかけた思考を無理やり引っ張り戻し、転がるようにその場を離れる。
次の瞬間、俺のいた場所を一本一本が俺の手首から中指の先端までより巨大な牙の羅列が通過し、俺の背後にいた
(そいつらを咀嚼してる間に!)
「一撃めの補正に加えて!
デカイから背中には届かないが、ファーストアタックの補正で補う!
「なっ!刺さんねえ」
やばい、ひっかきか!
「バックスラッシュ!」
バックスラッシュの効果でなんとか避ける
「はっ!大したことねぇな!」
(危なかっタァーー!なんだよあの硬さ!あれはもう毛じゃなくて鎧を毛状にして体を覆っていると考えてもいいよなぁ!)
くそっ!どうする?
さっき一瞬で思いついたあれをやるか?
いや、リスクが高すぎる。
「おぉわぁっ!」
暗いから見にくいっ!
「まあいい!ラッシュこそ正義!」
その後ひたすら、ライオネルに挑み続けていたが、
「ハァ、ハァ、もう5分は殴ってんのにダメージ入ってる気がしねぇぞ!」
どうせこのままやっても死にそうだし!試すか!
(
「初使用でギャンブルだ!」
血吸いの短剣をインベントリに叩き込み、
そして空いた右手で地面の砂を握り、俺から見てライオネルの右上に振りまきながら、
「グラススタンド&
もしグラススタンドが俺の思った通りの効果なら……
「おらぁーーー!」
(よっしゃ!成功!)
クロムは、砂の上を走っていた。
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《ネタバレ》
グラススタンドの効果は、正確には足と物体の間に足に垂直な壁を作るという
効果です。なので、今回クロムが行なったのは、投げた砂が落ちる前に
ただでさえ高いAGIを
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