第26話 九月 二十七日


今日は学校に行く事も出来ない。

毛布で自分を隠しながら登校拒否をした。

本当に一人になってしまったんだ。

トイレに行く時と何かを食べる時以外には部屋を出なかった。一日中ただベッドの上に座って窓の方を見ているだけの引きこもり生活。

脚の震えが止まらない。

学校が終わって生徒が通学路に流れ出る時はどうしよう。

勿論バイトには行かなくちゃならない。

それでも行きたくない。

毛布をもっと心地良い位置にずらした。

脚を伸ばす。

お茶を飲む。

漫画を読む。

そしてベランダを見る。

毛布をまたずらす。


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