ねめしすこぉど

夜桜

お寿司

任務終了後、日の暮れた薄暗い道をタロスのあとを追うようにてくてくと虎丸が歩いていた。


虎丸『おなかすいたーーーもう動けないー・・・』


タロス『虎丸、何か食べたいものはあるか?』


虎丸『僕はなんでもいいですよー』


タロス『その なんでもいいが 一番困るんだが』


虎丸『えーww先輩と食えればなんでもw』


タロス『ふむ・・・ あそこなんてどうだ?』


虎丸『あそこ?えっと かい・・てん・・すし?』


タロス『虎丸、寿司は好きか?』


虎丸『えっ 寿司は好きですけど・・・

寿司が回るんですか?くるくる?』


タロス『む、まさかお前、回転寿司を知らないの

か?』


虎丸『えっ たぶん・・・?』


タロス『そうか、たらふく食わせてやろう』


虎丸『もちろん先輩の奢りですよね〜!?

やった〜このご時世、自分で寿司食べよう

もんならすんごい高いし行けないんですよ

ね〜!』


タロス『抜け目のないやつだな。

まぁ、日頃頑張っているから褒美だ』



~~~~~~~~~~~~




虎丸『おぉー!本当に寿司がレールに乗って回転

してる!!』


タロス『これが回転寿司ってものだ』


虎丸『えっ 一皿105円!?しかも 全部!?

僕のお給料でも来れる!!!』


タロス『そうか、ならば今日は自分で払うか?

財布に優しい事も分かっただろう?』


虎丸『いや、僕財布持ってきてませんし。

それよりもこの店、この価格で寿司を提供

しているとか破綻するんじゃ・・・

大丈夫ですかね

はっ!?品種保全しているお偉い方が食べ

るような魚は高級だけど

僕みたいな一般隊員の賃金で食べられる様

な安価で提供しているって事はよく分から

ない未知なる魚を使ってたり・・・!?


ブツブツブツブツ


タロス『虎丸、落ち着けそんなことは決して無い

から安心しろ。

むしろそんな危険な所にお前を連れて行

く訳がないだろう?

翌日の任務や訓練に支障が出たらどうす

るんだ』


(任務や訓練も当然だが

何よりお前が壊れてしまったりすること

の方が心配だ)


虎丸『マジっすか』


給仕『2名様でしょうか』


タロス『うむ』


給仕『ご案内致します』


虎丸『お願いしまーす!』



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


虎丸『えっ 先輩先輩!

本当に好きなの取っていいんですか?

後から請求したりしないですよね!?』


タロス『うむ ちゃんと食べる量には注意しろ

自分の腹と相談しながらな。

請求なんてしないからいくらでも食え』


虎丸『僕 そんな食えないですよ?』


タロス『・・・そんな・・・食えない・・・?』


※虎丸は隊内で催された大食い大会(非公式)で

遥かに差をつけ優勝している経験あり。

現在3連覇中。


虎丸『あっ マグロ!

ホントこの店の経営 大丈夫なんですかね』


タロス『いやお前が心配することないだろう・・・』

(((呆


虎丸『僕、育ち的にそうゆう所敏感なものでw』


タロス『そのような事気にせずに早く食べろ』


虎丸『そうですね!あっ いなり!』


タロス『お前 いなりって。寿司食え寿司』


虎丸『えー おいしいじゃないですかー 甘辛くて』


タロス『まぁ好きな物を食べるといい』


虎丸『あっ 卵!甘海老!いくら!?』


タロス『・・・・・・フッ』

((子供舌なんだな こいつ


虎丸『先輩先輩!見てください!

ケーキもまわってますよ!』


タロス『ふむ・・・それも105円だぞ』


虎丸『2個食べます 2個』


タロス『女子か。』


虎丸『女子ちゃいますけど!?』


~~~~~~~~~~~~~~~


カタッ


タロス『虎丸、ケーキそれで何個目?』


虎丸『ふぁんほへ(3個目)』


タロス『飲み込んでから言え。

見てたら 胸焼けしてしまいそうだ・・・』


虎丸『んっ((ゴックン

そうですか??』


タロス『うむ、よく食うな

お前の胃は無限なのか?』


虎丸『僕、まだ5個くらいなら全然余裕で

イケますけど』


タロス『あれだけ食べておいてか!?』


虎丸『あ、あれですよ あれ 』


タロス『あれ?』


虎丸『別腹』


※現在46皿目


タロス『女子か。』


虎丸『だから女子じゃないですってー!

もう泣きますよ 次言ったら』


タロス『勝手に泣いていろ、私は知らん』


虎丸『ひどーwww

そんなんじゃ 彼女できませんよ』


タロス『やかましい!払わせるぞ!』


(プラプラと虎丸の財布を出す)


虎丸『あっ!?それ僕の財布!!!

いつの間に!』


タロス『尻になんて入れていると落とすぞ』


虎丸『先輩、僕のおしり触ったんですね・・・』

ジトー・・・( ≖_≖​ )


タロス『なっ!?触れてなどいない!

落とされて後日 私の部屋から色々と持っ

て行かれたら"私"が困るだろう。

故に、保管していただけだ』


虎丸『先輩のムッツリスケベ。』

( ¯﹀¯ )


タロス『よし、今日は自分で払え』

(ꐦ ^ -^)


虎丸『ゴチソーサマでした。スミマセン』

スンッ( ˙꒳​˙ )


タロス『よろしい』

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