第17話 現実逃避
君と僕、船を浮かべる
夜空の上 足をつけると
空気は思ったより冷たくて
魂も体も震える
ヒトデのような星々を
裸足で踏みつけ
船を押して それに乗り込むと
この星の大気から逃れる
この時間になると
いつも僕の周りから無くなる重力
口の中の飴玉のように
徐々に小さくなる現実
想像は風船のように広がって
今に君すらも飲み込む
そしたら君も連れていける
僕だけが知っている世界
変わり者だってことはもちろん知ってる
どこにいたって僕は浮いてる
踵とつま先が徐々に地面から離れ
あの星までムーンウォーク
手つないで君と登っていく
日常の面倒は下界に置いて
僕らは雲の上
いつまでも いつまでも 続く
君との現実逃避
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