第47話 他守ショウ死す??

自称スライムのその物体はモザイクをかけないといけない程のグロテスクな状態だった。



ショウ「やっているうちにスライムを思い出してしまったのさ。。。」



ミネルバ「。。。内蔵。。見えてますわよ。。うっ!」



涙目で頭を抱えふるふるするメロウ



メロウ「こんなのスライムじゃない。。」



ミネルバ「い、一発バハムートいきましょうか。。。?」



ショウ「殺す気かよ!て言うか、これどうやって戻るんだよ!?」



ショウ「メロウさん!助けて下さいよ!」



メロウ「早く元の姿をイメージして下さい!」



ショウ「やってるんだけど、そもそもアレは俺の本来の元の姿ではないんで。。その辺りで何か自分がよく分からなくなってしまって。。」



メロウは顔を背けたまま。



メロウ「じゃあ、あの目が光る方じゃなくて元々の方はダメなんですか!?」



ショウ「それもやってるんですが。。。」



やればやるほどおかしく(グロテスクに)なる自称スライム。



メロウ「ひぃ!」



ミネルバ「もう無理です。。。」



その時、限界を超えたミネルバの脳裏にプツンと言う音が聞こえた気がした。



ミネルバ「無理無理無理無理無理無理!!!」



とミネルバは召喚魔法を詠唱の舞を舞い始める。。



ショウ「わ!ちょっと!ミネルバ!早まるな!!」



そして、ミネルバはバハムートを召喚し、スペシャルムーブ『テラフレイム』と言う無慈悲な攻撃をショウに下した。



爆音が彼方まで鳴り響きショウは断末魔と共に光の中に消えていった。



幸いテラフレイムの進路は人魚の里を外れてそのエネルギーの塊は彼方へと消えていった。



それが通った後はここが水中と言うこともあって大量の泥と泡が巻き上がって視界を遮った。







しばらくしてようやく視界が戻ると消炭(けしずみ)になったショウの痕跡がそこにあった。



絶句するメロウ。



メロウ「あ、あの。。これ、死んでません?」



ミネルバ「せ、『戦闘不能』です。。」



メロウ「いや、死んでますよね!?これ!」



ミネルバ「。。。『戦闘不能』です。。多分。。」



メロウ「多分!?」



立ちくらみしそうになりながらうろたえるメロウ。



メロウ「ど、どうしよう。。バアル様に何と報告すれば。。。」



ヘナヘナと座り込む。



ミネルバ「だ、大丈夫ですわっ」



メロウ「これのどの辺が大丈夫なんですか!?」



ミネルバ「そ、蘇生魔法を試みて見ましょう!ね!?」



そう言うとミネルバは今度は一般魔法詠唱ポーズを取った。



メロウ「。。蘇生魔法?」



白い魔法陣がミネルバの足元に現れる。



そして他の魔法と比べるとかなり長い詠唱時間を経てミネルバの蘇生の白魔法が発動した。



メロウに緊張感が走る。



ミネルバ「リザレクション!」



ミネルバがそう叫ぶと消炭(けしずみ)になったショウは白い光に包まれなら空中にそっと抱きかかえられるかの様には浮かび上がり人の形になっていく。。



メロウ「。。こ、これは。。。!?」



そして天使の様な歌声が一瞬聴こえたかと思うと光る何かが羽ばたいて光が治まり、そこには復活したtamoriの姿のショウが立っていた。



メロウ「い、生き返った!?」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る