出発です!あれ?前回と同じ?

「おはようございます!」


冒険者ギルドへ入ると、すでにカリンさんが準備をしていた。それと、クロウとミリアが先に来ていました。


「おはよう!シオン」

「おはようさん」

「あれ?どうして2人がここに?」

「シオンの護衛を任されたんだよ」

「シオンは無茶をするから心配なのよね~」


クロウとミリアは挨拶しながら説明をする。

シオンの兄であるレインがシオンに2人が同行する事を話した。


「早く教えてよ!お兄様の意地悪!」

「はははっ!シオンをびっくりさせようとしてね。ごめんよ!」


するとイオンさんも、ちょうどやってきた。


「おはようございます。皆さん早いですね」

「おはようございます!今日はよろしくお願いします」


イオンさんと雑談しながらカリンさんの前に行くと、


「森の異変調査を受けに来ましたよ~」

「朝からご苦労様です」


カリンさんは森の異変調査の概要を伝えた。


「先日もお伝えした通り、森の小屋周辺を確認してきて下さい。間違っても奥まで行かないようにお願い致します」

「わかってますよ~」

「いいえ!シオンはわかっていません!調査で大事なのは情報を持ち帰る事なのですよ!」


カリンさんの迫力にシオンは何も言えなくなった。


「………だから、必ず生きて戻って来て下さいね?」


最後のカリンさんの言葉は優しい気持ちが感じられた。


「わかりました!行ってきます!」


元気に挨拶をして、森へ向かうシオン達でした!



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

森の入口─

「………ねぇ?これってヤバくない?」


シオンはオーク達に包囲されていた。


「ん~~?大丈夫でしょう?」

「ああ、大丈夫だろう?」

「大丈夫だよ。シオン!僕が守ってあげるからね」


三人は呑気に言うが、シオンは内心びくびくでした。


「あなた達は、どうしてそんなに平気そうなのよ!?オークに囲まれているんだよ!?ゴブリンよりも強いのよ!」


オーク達ははじわじわと、包囲を縮めて来ている。それでもミリアとクロウ、そしてお兄様は慌てず、動じずにのほほんとしていた。

「はぁ~やれやれ……そろそろ片付けますか!」

「そうねー、シオンの慌てる顔が可愛かったけど、そろそろ掃除しましょうね♪」

「シオン、見てなさい。すぐに片付けるからね!」


シオンは先日も同じやりとりをしたなーと思った。無論、先日はお兄様とイオンさんは居なかったけどね。


「ねぇ、シオン。大丈夫だと思うけど支援聖歌を唄いなさい!」


今まで無言だったイオンさんが話し掛けてきた。


「そうだね。ただ見ているだけなんて嫌だし、いっちょ!やりますか!」


イオンさんがピアノを取り出し演奏を始める。


『我々に熱き火を灯す____勇気を持って敵から守る光を

遥かなる頂きにある魂____今、皆の力を呼び起こし脈打つ絆

全てを包み込む心を1つにして____弱き心を打ち砕け!』


支援系魔法の魔詞を唄った!


「おおっ!」

「あら?私は初めてなんだけど凄いわね♪」

「ふっ、流石は私の妹だ!」


シオンの聖歌によって防御力が3倍になったクロウ、ミリア、レインはそれぞれの武器を手にオークの集団を狩っていく。聖歌の力なのか3人の力が凄いのか………?


「今夜はオークの肉祭りね♪」

「久々にお腹いっぱい肉が食べれるな!」

「………この後の解体が面倒だけどね」


あっという間に、10体はいたオークは全滅した。そしてその後は解体作業に入ろうとした時、別の冒険者達がタイミング良くやってきた。


「シオン達じゃないか!大丈夫だったか!?」

「最近、魔物が森の入口までやってくるので、見廻りをしていたんだ!」


シオン達はオークの解体を冒険者達にお願いし、森の中へと進んで行った。

冒険者達はオークの解体とギルドへの連絡も受けてくれた。


「なんか、森に入る前に疲れたね」

「俺は疲れてはないけど、確かに今の森はヤバそうだな」

「本当に、森小屋まで大丈夫かしら?」

「行くしか無いけどね!」


シオン達はこうして森の中へと進んで行った。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【後書き】

シオン

「明日はご馳走ですわね!」

愚者の声

「お嬢様!どの料理をお作り致しましょうか?」

シオン

「オークのポークソテーに、豚汁、腸詰め、焼肉をお願いね♪」

愚者の声

「かしこまりました」


『ヤバい!ノリで言っちゃたけど料理なんて出来ないよ!』


愚者の声

「料理上手なミリアお姉さん助けてーー!」




『よろしければ感想、お気に入り、よろしくお願いします!』

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