第51話 最後を迎える俺と案内人 中
それから、俺は、1人この異世界?を歩き続けた。こちらの世界にも、夜はあるらしく、あたりは暗くなった。時間はわからない。
今までで、時計というものがなかったから。とにかく、暗くはなった。寒いや暑いは、あまり感じない。ちょうどいい感じなのだが。俺は、少し困りだしていた。
「――何もないぞ」
あれこれ、歩いているのだが。先ほどというか、鈴のヒントを得てから俺は、人にすら会ってなく少しずつだが山道に入っている気はしていたが――。
ちなみに地図はないのだが。なんとなく。こっちというのを感じていた。道があるというか。なんかゲームのような感じで、こっちには、行けるというのがわかった。
にしても、どれくらい歩いただろうか。個人的な感覚では、2時間以上歩いている気がする。
「石……鈴……石鈴?鈴石?とかがある?いや……うーん。聞いたことないしな」
歩きながら、ヒントを思い出して、考えても石と鈴では、ないも出てこない。もう少し、なんというか。わかりやすいのはないのだろうか。
実は――いいヒントは、隠れている。難しいところにあるのではないか。とか。思い出していた。
すると、ガサガサ。と、近くの茂みが動いて、俺の前に何かが飛び出してきた。いやいやここで敵?モンスター?
「――なっ……驚かすなよ」
一瞬警戒したが。いきなり俺の目の前に現れたのは……かわいい生き物だった。
「――えっと、リス……かな?」
ちょっと、大きめ?のリス?と思われる動物だった。一応――俺が知っているのよりは大きめだが。でもかわいい動物である。
俺と目が合っても、逃げる感じはなかったので、リス?を見つつ「まさか、動物からのミッションは無いよなー。どんぐり探してくれ。ミッションとかは。あったらあったで、なかなか大変そうだが……まあ、ないよなー」たまたま、今出てきただけだろう。と、思ったのだが――。
リスの上に何か……ってマジか。ミッション出てるよ……。
「………木の実どんぐり。100個以上――だと?マジかよ。って、どこにあるんだよ」
こういう難しいミッションは――後回し。という選択肢もなくはないのだが。しばらく、ミッションを見ていなかったので、やってみることにしたのだが……暗くなっているこの山道。と、までは、いかないが。薄暗い中、地面に落ちているであろう、木の実やドングリを探すのは、なかなか大変だった。いや、めっちゃ大変だわ。
でも、なんやかんやで、やっと半分くらい見つけれた頃。
「俺……何してるんだろう」
とか思うこともあったが。俺は頭を振り、とにかくミッションクリアするために、木の実どんぐりを探す。途中何度も足を取られ集めた木の実。どんぐりこぼす。ということもありつつも。どうだろう1時間?2時間?ほどしていただろうか。または――もう少しかかっただろうか?
結構な量を集めて、リスの前に持っていく。多分数的には大丈夫なはず。
すると、すぐに画面が出てきて、ヒントが出てきた。
いや、ヒント出るのか。動物からも。もしかしたら今までも動物から――とか思いつつも。とりあえず、頑張ってよかった。と、俺は思いつつヒントを確認する。
「……水」
次のヒントは水だった。
なんで、漢字一文字ばかり出てくるのかって……「どういうこっちゃ!?」と、さすがに俺は叫んだが。その時にはもうリスはいなくなっており。周りに動物の気配とかもなく。もちろん人の気配もなく。1人で、叫んでいるだけだった。ナニコレ――。
「石、鈴、水。なんだよ。こんなんで、長瀬の場所わかるのかよ」
俺は1人でぶつぶつと、一度座り込み。考えていたが――もちろん、わからない。
漢字をバラバラにするのとか。読み方を変えてみるとか考えたが――。
「いちのくち、かねれい、みず……すい?……ダメだ。わからん」
これは、本当に、なかなかというか、長期戦になりそうだ。そう簡単には、神様とかは、俺を長瀬のところまで行かせるつもりはないらしい。
とまあ、座っていたところで、何もわからないので、俺はさらに、道を進むことにした。
しばらくまた何もない道を進んでいくと。また山間部の村だろうか。久しぶりに人物を見た。そして、あたりは暗いが、やはりNPCみたい感じなのだろうか。普通に外に居るし。動いている。俺は、とりあえずミッションを探した。すると、ちょっと傾向が変わっていた。
「……鉄を探せ?」
「火をおこせ」
「――指定素材を集めろ」
何やら、武器でも作るのかと思うような。ミッションがこの町では多かった。
なお、いくつかミッションをクリアしたのだが。この村ではヒントは全く出てこなかった。なんか、時間の無駄だったような気もするが――。
けれど、武器はゲットした。俺に、使いこなせるのか。全くわからないのだが。もしかしてこの町は――武器を得るため?って、もしかしてこの後戦うのか?と、ちょっと嫌な予感がした。いや、俺強くないぞ?異世界モードとかあるならいいが……なさそうだし。
「――にしても、弓か……」
って、普通、剣とかが。出てくるのではないだろうか?いや、武器選んでないんだよ。出てきたやつなんだよ。マジか。選べないか。などと俺は少しつぶやいた。
とりあえず、俺はこの村で、ミッションをクリアした結果。武器を手に入れた。多分だが、俺のこなしていった、ミッションの素材集めやらの結果が、弓になったのだと思うが――。
って、もしかしたら、ほかのミッション探せば、他の武器も作れるのかもしれないが。ちょっとそれは……今までの経験上時間かかりそうなので、やめておくことにした。
ちなみに、村をパッと見た感じは、人が持っている武器は剣が多い気がした。ちなみに何も持っていない人もいた。確かにここに来るまで。戦うような、モンスターいうのか。そういうのは、いなかったので、実はそこまで、必要ないのかもしれない。
確か――村以外に居た動物と言えば、ミッションを、持っていたリスくらいしか道中では見てない。
村では、家畜として動物がいるみたいだが――バトルと、いう感じのは、無いと思う。
って、やっぱり、武器が作れたのが、気になるところか。嫌な予感が当たらないといいが……。
ちなみに、弓の矢は矢の数が少ないだろう。すぐに攻撃できないじゃん。などと、勝手に思っていたが。試しで弓を使ってみると――これまた不思議なことに、矢を使っても使っても減らない。どんどん使っても、矢を入れてあるところから、矢がなくなることは、なかった。よく見ていると1本使ったらすぐに、矢が補充されていた。
ホント……便利な世界。いや、一部だけ便利な世界。
っか、なんで、弓なのかは本当に知らないが。できれば銃とか、そういうのは、まだ、ここにはないのだろうか?って、銃は銃で使いこなせないか。にしても――俺弓使えたんだな。見様見真似って感じでしてみたが。
ってか、思えば出てくるのでは?と、思いつつも。俺はやってみた。
「銃」
……無。
まあ――出てこないわな。何も起こらなかった。ちなみに。
「武器」
……無。
こちらも、出てこない。つまり武器になるものは、ミッションで作れということか。ちなみに「ナイフ」と、言ってみると。料理とかに、使いそうな、小さなナイフは出てきた。いや、ホント、言ったら出てくる物の一覧表が欲しい。実は、めっちゃ役立つものが言ったら出るに――とかが。あるのではないかと、思っているのが。そもそも、何も思い浮かばないんだよな。これといったものが。
とにかく、簡単にクリアというのか。クリアでいいか。は、できないように、神様に、されているようだ。あと、便利なことを見つけた。弓を持ったまま、移動邪魔だなー。とか思っていたら。
――消えた。弓消えたよ。
「…………へっ?」
はじめ、弓が消滅した?と、思ったが。もしかして――とつぶやいてみる。
「弓」
はい。出てきた。
「なるほど、いらない時は、いらないと、言うか思えば消えるのか」
なんというか。一応?便利らしい。って、こんな、実験している暇あったら、進むべきか。ミッションはこなしていたが。ヒントは、水以来出ていなかったので俺は進むことにした。
ってか、俺は、どこに向かっているからわからないが。とにかく歩くことにした。歩いていれば、ミッションも見つかるかもしれない思ってね。そんなこんなで、村を、離れていくと――。
どんどんあたりが、寂しいというのか、何もない感じになってきた。もう少しというのか。先程までの道のりは、木々があったが。今は木が減り見晴らしはよくなったが……寂しく感じる道を歩いている。何もないわ。
さらに進んでいくと、今度は岩場が増えてきたし。そのうち、仙人みたいな人出てきそう。とか。思っていたらだ。
「……俺が、頭の中で、思うと。出現するのだろうか。うーん。なんとまあ、タイミングがいいことで――」
俺が歩いていた道が、少し前から、片側崖、片側垂直の壁?岩山?みたいな、一本道になったなぁ。と思っていたら、いきなり道が大きな岩で塞がれていた。この岩乗り越えないといけないのだろうか……いやいや無理だろ。
ってか、その岩の前に、長い髭のお爺さんがいた。見るからに、怪しい――本当に、仙人だろうか。わからないが。俺が思うことの一部再現されすぎだろ。
「これ……ミッション?」
つぶやきつつ近づくと。
「――岩を……割れ」
はい。無理!
でもとりあえず、俺はゆっくり目の前の物を確認する。見るからに、俺の3倍以上の高さがある岩がある。この岩壊せって、人間には、無理だろ。間違いなく無理だ。俺はすぐに答えがまとまる。無理。これは無理。だが……道は、ふさがっている。壊さなければ、この先へとは進めないらしい。
「――必須のミッションとかあるんだろうか?」
俺は、考えつつ。正面の岩を触る。岩だ。完全に岩。びくともしない。
「ハンマーもなんもないんだが――」
もちろん手では割れないし。動かせないしで俺ここにきて途方にくれる。
素手では、流石に何もできない。地面にある石ぶつけたところで、岩は、何も起こらない。ちょっと傷はつくが――これじゃあね。
そして俺は考え疲れたからか、甘いもの欲しいな。と思ったので、ドーナツ出す。休憩だ休憩。っか、俺、こっちきてから、ドーナツと飲み物ばっかじゃね?身体的にどうなのだろうか――?現実世界なら……「糖尿病?なるぞ」とか言われそうなものばかり食べている気がするが。異世界?だし大丈夫だよな。
あっ、でも、確か現実世界の俺、生きているらしいが――こっちで、こんな感じの、栄養補給で向こうは大丈夫だろうか?でもまあ、病院に居るみたいだったし、点滴やらで、栄養補給してもらっているだろう。よし。大丈夫と勝手に判断死んだら死んだだ。とか思っていたのだが。こちらの世界の俺は、早速甘いものが頭を動かしたみたいだ。
とあることが浮かんだ俺は先程の町で作った弓を出した。そして、一定距離離れて弓を放ってみた。なんとなくな。
シュパン。
すると、思ったより簡単にまっすぐ矢は飛んでくれた。もしかして、異世界だから、なんでも扱えるみたいな感じなのだろうか?とてもいい音がして、矢が岩にぶつかる。
もちろん突き刺さるとかはないが。地面にある石をぶつけるよりは、何倍かの傷、穴があいた。 いやいや俺――すごくない?ってか、マジで弓使えるみたいだ。勝手に能力とか得たのか?
「これ……練習と思いながらやったら――いける?まさか。でも何もしないよりかはか」
それから俺、弓を放ち続けることにした。
はじめは、バラバラと、狙ったところにはなかなか行かなかったが。次第に思ったところに飛ばせるようになり。そして、狙いが定まってくると。岩にも変化があった。ちゃんと削れていたのだ。時間はかかるがこちらの弓は無限。たまに、ミスしても気にせず。どんどん放つ。そして、矢を放ち、岩に当たれば、岩の傷は、広がっていく。
ってか、放った弓が自然と消えていくのは――触れたらダメというやつか。さすが異世界。なんでもありだ。っかここ異世界なのか?死後の世界?なんでもいいか。
そんなこんなで、何箇所か。縦に傷を作っていき。岩を削っていく。時間は確かにかかるが。少しずつは進む。進んでいるのが、目で見てわかるレベルなので、嫌になることはなく。続けられた。
そして、どれくらいしていたかは、忘れたが、遂にその時が来た。
――シュパン。
弓が放たれ、岩に当たると、縦に、ヒビが一気に入る。いやいや、本当に弓だけでいけてしまったようだ。ゆっくり、岩の半分が、ズレて――向こう側が見えてきた。反対側の光が漏れてきて、隙間が大きくなると、岩の先の道も見えてきた。
ドッシャン!
地響きとともにかなり大きな音を立てて、岩が2つに分かれて、うち1つが、がけ下に転がる。そして、道が開かれた。あー、今更だが崖の下何もないよな?町とか家ないよな?あったら――自然災害だ。すまん。
「――っか、なんか、疲れた」
腕が痛いとかはないが。なんか、気持ち的にやりきったー。という感じで疲れた。
ちなみにミッションクリアと、ともにまた文字が出てきた。さすがにこれだけのことをしたら、いいヒントが出てくるだろう。と、ちょっと期待していたのだが――――。
「……神。ね」
ヒントは、それだけだった。
「……神……神って、また、漢字一文字かよ」
俺はその場にしゃがみこむ。いや、これだけ頑張った。最大のヒントくるかと思ったら――神ね。なんだよこれ、実はヒントでも何でもない説?
「神。か……まったくわからん。俺、あの神様に遊ばれている?神様と会ったところに戻れと?」
そんなことを思いつつ。とりあえず、自分が真っ二つにした、岩のところに、もたれかかった。ちょっと岩は冷たい。
この異世界、いや、死後の世界だったか。俺的には、どっちでもいいのだが。こっちに来てからどれくらいの時間が経ったかは、覚えていない。そういえば、本では、もう1人が日記だっけ?何か書いていたな。とか、ちょっと思い出していた。
「……石、鈴、水、神ね。言葉でもないしな」
地面に書いてみてみるが、まあ、何もわからない。そういえば、仙人がいたから。聞いてみるか。と、振り向いてみたら――。
「……いないし」
すでに、先に進んだのか。俺がクリアしたから、消えたのかは知らないが。仙人は不在に。一息吐いてから、また前を向く。すると――。
「――って、はい!?」
って、なんか居る!?!?
「あ、どうも」
「……」
いきなり俺の前に犬がいた。いや待て。こいつしゃべったぞ。あっ、異世界なら、しゃべってもおかしくないか。木がしゃべっていたんだからな。落ち着け俺。
「――えっと……どうも?」
「道を開けてくれて、ありがとう。これで帰れます」
「あっ、はい」
「――あなたは、どこに行くの?」
なんか犬と俺、普通に話しているんですが――マジで異世界。すごい。でも――リスの時は、上に、言葉が表示されていただけだったような?その前の村でも家畜は……特に話してなかったはず。ってことは……こいつキーマン?
「あの、犬さん?」
「はい、あ、正確には、狛犬です」
「――――狛犬?狛犬って、あの……神社とかの入り口に2匹だっけ?並んでいる――あれか?」
「はい。ちょっと、出歩いていたら、道がふさがってしまって、帰れなくなっていたんです」
「あ――はい。なるほど」
狛犬って動き回るものなのだろうか――現実世界では、絶対に動かいな。っか、石だよな。こちらの世界は……動くのだろうか?っか、この世界にも、神社あるのか。と、思っていると。
「もう一度聞きますが、あなたは、どこに行くの?」
そういえば少し前にも聞かれた気がする。
「あっ、ちょっと――ミッションを……って――ちょっと、待て」
俺は、足元に先ほど書いた、文字を見る。
「石」
「鈴」
「水」
「神」
「あの――狛犬さん?」
「はい?」
にしても、この狛犬と、自分で名乗った。犬。ワンちゃん。見た目が可愛い。小さいし、もふもふしている感じなので。本当の狛犬って、なんか怖い顔とかしてなかったっけ?って、じゃなくて。
「狛犬さんのところの神社には――何か、石ってあります?」
「石でできた、階段はありますよ?」
「鈴は、ありますか?」
「はい。
「ホンツボスズ……うん?」
いきなり聞いたことがない言葉が出てきた。なんだろう?
「えっと……それは――」
「お賽銭箱の上にあるものです」
親切にワンチャン教えてくれましたよ。って、あー、あれ、紐の付いているあの鈴。名前あったんだ。と、異世界で知った俺。
「なるほど、あと、水は――」
「水でしたら、
「あー。そうだ。手を洗うというのか、清めるというのか。そうだ、そんな名前だった。で、そうなると、神社なら、神もいる」
「はい、居ますよ?」
ワンチャン、こちらをまっすぐ見て、答えてくれました。あれ、つまり、これ……神社に行けでいいんじゃないか。と、俺の中で答えができた。
「もう1つ聞いていいですか?」
「どうぞ」
やばい。このワンちゃんめっちゃいい子。そして、かわいい。一度くらい抱きしめたい。
「この世界。というか――――神社は、どれくらいありますか?」
「うちの1つです」
「1つか――まあ、それくらい異世界でもある……えっ?1つ?」
「はい」
「この世界にですよ?」
「はい、神社は、1つだけあります」
まさかの――これクリア?
「……あの……一緒に行っていいですか?」
「お参りですか?それは良いことですね。ご案内します」
ワンチャンそういうと、俺の割った岩を超えていく。俺もワンチャンに、付いていくことに。
まさか、こんな形で、ヒントがつながるとは――っか。ミッションしてなかったら、もしここでワンチャンと会っていても――この流れには、ならなかったのか。
などと、思いつつ。ワンチャン。かわいい狛犬さんの後を付いていく。
ちなみに、そのあとすんなり着いたということはない。
その先で、なんか、いきなりレベルが上がったというか。獣の集団出てくるわ。道がないから遠回りになるわ。結構大変でしたよ。
ちなみに、獣の集団は先ほどの岩割で弓が得意になったのか。いい感じに遠距離。中距離というのか。敵との適切な距離を保ちつつ戦えた。
っか。ワンチャンは、いつも隠れるだけだった。何やら、見つかると面倒とか。普段は、動いてはいけないので。とか言っていたが――やっぱりこっちも、動かないんじゃん。ってか、これは護衛か?
とか、まあいろいろあったが。しばらくワンチャンとともに、移動すると、まさかの場所にたどり着いた。
案内される先は、どんどん、山登るなー。と、思っていたが、急に平坦になってきたな。と思ったら。1つの丘があり。石の長い階段が見えた。
「あそこの上が、神社です」
「……待て待てマジか」
そこは、俺が知っているところと、ほぼ同じ。いや、それが、そっくりそのまま、この世界に来たのではないか。と、思うところだった。
「…………ここ、俺が落ちて死んだ神社じゃん」
鳥居をくぐり。階段下まで来た俺は、そうつぶやいた。すると、先ほどまで、優しく話してくれていた声が聞こえなくなった。
「あれ?どこ行った?」
いつの間にか、ここまで案内してくれた、ワンチャン。狛犬さんがいなくなっていた。あれ?お別れとか。なし?唐突に消えるの?
ちなみに、この神社には、鳥居の近くに、狛犬がちゃんと両側に2つあった……。
予想していた通りの怖い感じの石?で、できているであろう狛犬がある。ちなみに動く気配はなし。
どうして、ここまで案内してくれたのかは、わからないが。俺はとりあえず、また長い階段へと進んだ。
◆
「……頑張ってください」
後ろからそんな声がしていたが。俺には聞こえていなかった。
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