第2話おお、神よ
そうして、激弱悪魔たちは霞む視界の中でそれぞれ希望する転生先を書いたのです。神様は1体ずつ丁寧に丁寧に彼らを転生させていきました。
神様は、転生した激弱悪魔たちに魔界の行く末を委ねたのです。
転生を望んだ悪魔たちは皆、こう思っていました。
「2度とあんな上司の下ではたらくものか」
サタン以外なら誰でもいい。いっそ、自分が皆の上に立ってもいい。
そうだ、自分が王になればいい。王になろう。
神様、お願いします! 転生先はキングデーモンで!
神様はその希望に応え
ようとしましたが、なにぶん激弱悪魔たちは今にも死にそうな状態であったのです。イメージ重視の為、お年を召されている様に見える神様の眼は老眼に老眼を重ねていました。
つまり、正しく文字が読めなかったという悲劇が重なってしまったのです。
「後は任せたぞ…」
そう呟き、神様は魔界を去りました。
そして、時間は流れたのです。
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