激突!鮭の反乱

犬屋小烏本部

第1話これまでか

昔むかしあるところに激弱悪魔の群れがいた




ような気がした。


激弱悪魔たちが上司とあおぐのはサタンであった




はずである。


サタンは弱かった。魔界を支配するはずのサタンであったが、とても弱かった。それでも、一応魔界を治める努力はほどほどに




していなかった。


ある時、神様が召喚した勇者軍団によって魔界は制圧された。神様は言った。

「サタンよ。いくらなんでも無給で悪魔は働かんぞ」

激弱悪魔たちは給料はもちろん休みもなく、食料は1日米1粒という人間界のブラック企業もビックリなブラックぶりで働かされていたのである。

激弱悪魔たちは勇者軍団に倒され




なかった。


勇者軍団にはあまりにも可哀想だと同情の目で見られ、何もしなくてもそのまま倒れ死にしそうな激弱悪魔たちは神様にお願いしたのです。

「我らを転生させてください。このままでは悪魔として死にきれない」

神様は頷きました。

「魔界が荒れたのは君たちのせいではない。紙に、好きな転生先を書くといい」

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