☆ごった煮ショートショート集【第一倉庫】(ユーモア・ギャグコメディ・笑話)
楠本恵士
54文字作品〔時々54文字以上〕
54文字から作品
ちょっと短い、54文字モノを書いてみました〔時々、54文字以上のモノもあります〕
〔SF〕
宇宙人に会った宇宙人は涙を流しながら「やっと会えた」と言った。地球人の自分も泣いた、星の最後の一人同士だった
〔ホラー〕
横断歩道の近くに老婆が立っていた、通行人が挨拶をすると老婆も頭を下げた。四十九日を過ぎると老婆の姿は消えた。
〔ホラー〕
友だちが家に来た、一緒に遊んで友だちは帰った。けれど、ボク以外の家の人は誰も友だちの顔も声も覚えていなかった。
〔SF〕
火星に宇宙船が到着した。ドアが開いて中から出てきたのは殺虫剤を持った人間だったゴキブリ人間たちは逃げ出した。
〔社会風刺〕
どんな人間でも即座に適職を判断できる人工知能が開発された。バカでウソつきな男へ弾き出した適職は政治家だった。
〔ブラック〕
子供のころに、かくれんぼで隠れて見つからなかった友だちが、やっと柱の隙間から出てきた友だちは骨になっていた。
〔ブラック〕
羽が生えた妖精が現れると噂のラーメン屋に来た、妖精は現れなかった。食べたラーメンの底に妖精の羽が沈んでいた。
〔ホラー?〕
蚊がオレの腕の血を吸っていた。オレが筋肉を絞めると蚊が逃げられなくなった観察したら蚊の腹は青くふくれていた。
〔ホラー〕
家の中に泥棒がいた。泥棒はオレの顔を見ると悲鳴をあげて逃げ出した。オレは血に染まった手オノを机に叩き置いた。
〔ジョーク〕
家に帰ると母親が化粧を落としていた、気づかれないように覗き見していると、化粧を落とした顔は知らない親父だった
〔ブラック〕
クリスマスの夜に、空を飛んでいた旅客機の操縦席の窓に飛行物体が衝突した。衝突したのは赤い服を着たジジイだった
〔メルヘン?ブラック?〕
虹の夢を追って、車を走らせている男がいた、いくら追っても夢は逃げた、男は海の虹に向かって車で崖からダイブした
〔人間模様〕
宝クジが当たったと友だちに言ったら。知らない親戚や友だちが増えた、当たったのが千円だと言ったら去っていった。
〔寓話?〕
男が呪いをかけられた。命や不幸の呪いではなかったが、人は離れていった呪いは『ウソがつけなくなる』呪いだった。
〔寓話?〕
男が呪いをかけられた。やがて男は政治家になった、男がかけられた呪いは『厚顔無恥のウソつき』になる呪いだった。
〔ブラック〕
ある生物の化石が発見された、その生物の化石に犬から進化した地球の知的生命体は懐かしい『人間』の化石に涙した。
〔日常〕
最後に食べようと残したオカズ、横から姉に食べられた。姉と弟の戦争勃発、次の日はプリン食べられてオカンと戦争。
〔日常〕
洗濯機の中に、オカンの下着が残っていた。オカンが忘れた下着は勝負下着の赤だった、そのまま洗濯機のフタをしめた。
〔ホラー・78文字〕
夜、友だちと肝試しに行った。帰る途中、友人が崖から落ちた。崖の下から伸びてきた冷たい手をつかんだら崖から友人の「ローブが無いと手が届かない」の声が聞こえた。
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