おはよ。今日は早く来ちゃった。

今日は報告があるの。あのね、論文が思ったより順調で、このまま行けば卒業出来るだろうって。

んー、嬉しくない訳じゃないよ。しおだって喜んでくれるでしょ？

でもね、先生は私の事を優秀って褒めてくれるけど、私はしおの方が優秀だと思うんだ。だって私が大学院にいるのはしおが通いたがっていたからだし、大学の卒論もしおの方が評価は良かった。

そりゃ現役で卒業出来そうなんだもの、私の文章も半端なものではないんだろうけど。

あぁあ。しおの文章が読みたいな…。

しおの言葉が見たい。声が聞きたい。また私の隣で、私の知らない歌を口遊んでいてほしい。ずっと幸せを感じていてほしい。ずっと笑顔でいてほしい。

ねぇしお。私ずっと貴女の事が大好きで、愛してるの。

ずっと貴女の事ばかり考えてる。貴女が今私の隣にいてくれたらって。恋人になりたいなんてもう望まないから、だから戻ってきてくれたら、どれだけ…、

……我儘、言ってもね。

今の状況をしおが望んだ訳じゃないものね。

ごめん。

愛してるよ、しお。

また必ず会いに来るね。

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