04

日曜日、柴原さんは急遽出勤になったらしく、朝早く出ていった。社長というのは休日も関係なく仕事の電話がかかってくるらしい。

大変だなぁと考えつつ、すずと二人きり何して過ごそうか考えた。


すずはソファーをトランポリン代わりに、ピョンピョン跳び跳ねてケラケラ笑っている。


「すず、ソファーで跳ばないの。」


「えー、やだー!あはは!」


三歳を過ぎたすずは語彙も増え理解力もぐんと成長し、なかなか素直に言うことをきかなくなってきた。有り余る体力は公園で消費するしかないだろう。


私は重い腰をあげる。


「すずー、公園行こうか?」


「こうえん?やったー!いくー!」


こういうところはまだ素直だ。

私はすずのお出掛け用リュックを背負い、更にテンション高くなってしまったすずを連れて公園に出向いた。

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