第65話 5分で落ちた! にほんしめ!

 あらぁ…………

『「5分で読書」短編小説コンテスト』の一次の審査、落っこちました。


 うーん。

 今回の作品は結構、自信があったんだけどな。

 皆さんの評価がよかったから、結構いい感じかなって思ってたんですけど……


 ふたを開けると、かすりもしない。

 現実はきびちぃ!


 まぁ、それは当然と言えば当然か……


 令和2年の5月にカクヨムに登録。

 そこから小説を書き始めて、目に入ったのがファミ通のコンテスト。

 6月までに8万文字!

 とりあえず、それを目的に突っ走ったことが昨日のことのように思い出される。

 まぁ、ファミ通の結果など言わずとも分かるもの。

 その当時の文章が、いまだに「俺ハレ」のいたるところに散らばっている。

 恥ずかしいったらありゃしない。


 それから半年と時間がたって行くうちに、それなりに文章はよくなってきたと思っていた。

 今回の5分で読書がカクヨムでは2回目のコンテスト

 ファミ通の時は、出すだけで精いっぱいだったが、今回は違う。

 5分で読書の読者層である中学生。その中でも男の子が持つ、特有の思春期を前面に出しながら共感を覚えるような作風にし、タコを絡めてユーモラスにしたうえで、タコと言うテーマで全体を統一。そのうえで、裏設定まで用意して。

 自分で考えられる強みは全て出し尽くした。

 まぁ、6000字と言う短編だからできたことである。

 これが長編だと、逆にまとめきれなかっただろう。


 しかし、結果は、ハイ! 落選!

 これはこれで一つの結果なのできちんと受け止めよう。


 さて、今回失敗した理由は何であろう。

 一つは、中高生ネタと言うことでホラー色を弱めたことかもしれない。コメントでも、これホラー? という意見をいただいていた。ホラーの募集に、ホラー色が弱いのは致命傷だったか。

 ならば、やはり、裏設定をもっとはっきり前面に出して、最後に「ナイフの刃」を入れるべきだっただろうか。

 そのうえで、これから大量虐殺に行きますよなどと、明るくのたまうようなセリフでも入れれば、後味わるいホラーになったかもしれない。

 だが、試しにやった時には、明らかに読者の反応は悪かった。

 ハッピーエンドを取るべきだったのか、バッドエンドを取るべきだったのか、今でも悩む。


 二つ目は、やはり文章力だろう。

 ランキング上位の作者様の作品を読むと、すんなりと文章が頭に入る。

 それに対して私の文章は、少し読んだだけでも詰まる! 詰まる!

 まるでウサギのウンコのように、コロっコロにフンづまる。

 その上、言い回しが分かりにくい!

 正直、私、文章を書く事をなめてました。

 文章を書くことがこんなに難しいとは思いもしませんでした。

 まぁ、世の中には文学部という大学の学部があるくらいなのですから、奥が深いのは当然か。

 文章をもっと分かりやすく読みやすくと言ったところは、まだまだ工夫の余地がありそうだ。


 三つめはやはりウニか!

 主人公の心をウニにたとえ、その心がタコによって解放されると暗に表現したかったのであるが、よくよく調べてみると……タコって、ウニ食べないじゃん!

 ちっ! しまった……

 ハマグリにしとけばよかった……


 四つ目は、やっぱりタコは人気がなかったか……

 タコでなくてイカのほうがよかったのだろうか。

 しかし、イカではいかんのです! ぐらいしか思いつかなかったのである。

 タコほど、様々な顔を持っていない。

 だけど、やはりその繊細な透き通るような肌。

 新鮮な透明なイカ刺しは絶品である。

 イカ刺しとタコ刺し並べられたら、私でも迷わずイカ刺しを選ぶだろう。


 と言うことで、今回の失敗を素直に反省し、次回に活かそう。


 はい!

 最後に「にほんしめ」ならぬ「二本締め!」

 ぱん! ぱん!


 これにてこの話は、ハイ終了!






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