第9話 捨て目捨て耳・・・
「捨て目捨て耳」
これは、自分の目的としているものには直接関係のないものに目を向けて意識にとどめておくことを意味する言葉です。これを派生させて、「捨て口」という言葉を作っておられた方をネット上でお見掛けしました。どういう意味かといえば、本来聞くべき内容ズバリのことではなく、その周辺、もしくは一見本代とは関係ないような内容の会話を相手に対して仕掛けることを言うようです。別の言葉で言えば、「カマかけ」というのとよく似た位置づけの言葉ではないかと思われますが、こちらよりはあからさまさの薄れた言葉ではないかと思えます(上品とまではいいませんけどね~苦笑)。
さてこのところ、私はほとんど執筆せず、アメリカの大統領選に関わる情報をYOUTUBEを中心に、かなり大量に得てきました。アメリカ合衆国憲法の規定による1月20日で就任式を行って「当選者」が正式に就任して(再選出歩かないかを問わない)早速大統領としての仕事に取掛かるというわけですが、その後もその余波はかれこれありますようで、それも、これまで程ではないにせよ、情報を引き続き追っております。一般のマスメディアだけでなく、双方の支持者、特に「前職」となったトラさんことトランプ氏の支持者の情報を主として追いつつ、一般メディアの情報(これはどちらかというとトランプ氏を叩く立ち位置が多いように見受けられます)と、中立的といわれる(でも実際はその分トラさん寄り?)メディアやチャンネルなどもネットを用いてチェックしてきました(バイデン氏の熱烈支持者というのは、どうも、あまりお見掛けしませんでして、そちらを追うのは断念しました)。
その両者を見比べてみていくと、なるほど、情報というものが事実からどのように派生して「報道」という形に「加工」され、さらに人々に「流されて」いくかということだけでなく、その「報道」に対して対局の側にいるものがどのような解釈や事実の適示をなし、それをさらにどのような編集をして「報道」していくか、その過程が明確に、しかも肌身でわかるようになってきました。
これを表題に適示した言葉を応用して表現するなら、壮大な「捨て情報」ということになるでしょう。そう、その「捨て情報」を集め、それを追いかけることで、小説などを描いていく上でどの角度からどのような表現で表現していくか、そのための基礎力を固めるために行っていたのです。
単に事実関係を表現するだけのレポートであってもそうでしょうけど、ましてや小説のように一つの事実を角度を変えつつ表現して読者にその事実から導かれる真実を読み取ってもらえるようにするかを問われる「表現過程」を形にする上では、これは基本中の基本といってもいい力であると考えられます。
別に何もアメリカの大統領選を題材にしなくてもいいとは思いますが、このように何か現在進行形のテーマを見て、そこからこのような形で情報を追っていく「訓練」を施してみるのも、表現力アップに必ずプラスになるものと、実感できましたね。
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