明けぬ夜

にるゔぁ

第1話 夜の始まり

目が覚めた。

うるさいアラームの音が頭を掻き乱す。

いつもの部屋だ。

足の踏み場も無いような和室。

ゴミや色んなものが散らかってて私自身もこの部屋には居たくない程だ。

だが片付けることも出来ず、いつもこのままになっている。

目が覚めても何もすることがない。

結局まただらしの無い一日を過ごすのだろう。

だから朝は嫌いだ。

このクソみたいな日々を思い出させるから。

なんならいっそうずっと眠ってしまいたい。

そう思いながら窓を開ける。

…確かに朝だった。

だが開けた窓から見えるのはどんよりとした重い夜の空だった。

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