6時5分のバスに乗らなきゃ

雪うさぎ

第1話

「頑張る」こと。それは誰もが出来るはずなのに出来ないことだ。




朝は、闘いだ。

1分1秒無駄に出来ない。


身支度にどうしても時間がかかってしまう。何てったって、華のJKですから。


まずいっ。もう5時50分だ。


小走りでバス停に向かう。

家が少し最寄り駅から離れている為、15分ほど歩いて、バスで最寄りまで行ってそこから更に電車に乗る。

最初は苦痛だった。

朝早過ぎるし。

家は一応東京だけど、郊外だから高校が都会で毎朝通うだけでヘトヘト。おまけに夜バイトもしてるし。


しかし、最近では朝がくるのにわくわくしてる自分がいる。


もうすぐで6時5分のバスがくる。

今日も乗っているかな。

乗ってたらいいな。

きっと、乗っている。



あっ、きた。

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