作品を読んでいて真っ先に思い浮かんだのがこの二つのゲームでした。巨大な怪物に協力して立ち向かっていく姿と、文字や数字を発明して文明を発展させていくリーダー。それが作者独特の味のある文体で叙事詩のように描かれた物語です。ゼロという国名が、現代にはその痕跡を残していない滅び去る運命を示唆しているような解釈もできて、盛者必衰の無常感すら感じます。