少女司祭、アルル
族長の結婚ほどではないが、族内を上げての大規模な婚礼を終えた。
若くしての結婚に、始めは
見かけも悪くない。
アルルは
アルルの父は、狩りに関する占いなどをするよりは、響きの良い赤ん坊の名付けをしたりするのが仕事だった。それを、アルルが若くして引き継いだ。
アザトほどではないものの、
その後、司祭の仕事を継承した。
始めはおっかなびっくりで不安も多かったが、その生真面目な真剣さは族内で評判となり、たくさんの子どもや大事な
アザトと結婚して少し経った日に、その巨大な村で大きな事件が起きた。
武装した一〇〇人ほどの隊が、村と接触したのである。
その大きさから、やや排他的な内部構造をしていた村だったが、見た目からして強そうな連中に、余計な刺激を加えたくはなかった。
遠方の言葉にも詳しいアルルが呼ばれ、彼らの言葉をいくらか翻訳した。
アルルとアザトに族長を、武装した村の男どもが
やや北方
彼らは『マルス長の集団』というらしかった。
さらに害意はないことを、自らの族長に伝える。
余計な
少なくとも、形だけは歓迎するのだろう。
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