第3話 Sudden contact(突然の連絡)

ところが、偶然にもバリ島への渡航前日の仕事中に、山田からメールが送信されて来たのだ。ただ、受信メールの内容をすぐに確認する時間がなかった。帰宅後、僕はバリ島への準備をしながら、山田からのメール受信したことを思いだし、改めて内容を確認した。


そうしたところ、僕はかなり驚いた。明日、僕と同じフライトでバリ島へ行けることになったと報告のメールだった。僕は「マジ」でとひとり本当に驚いた。


僕は夜遅かったが、早速、山田へメール返信をした。明日の待ち合わせの時間と場所を送信した。僕は、バリ島のステイ先のホテルへFAXとメールをいれ、すぐに追加人数を知らせた。もともとツィンルームを押さえていたため問題なくホテルは抑えられるだろうと思った。ホテルの手配完了のメールを山田宛に送信したが、さすがに山田からの返信は、その時間帯ではすぐにはなかった。明日、成田国際空港行きのリムジンバスの中で返信を確認することにした。そのまま、僕はベッドへ潜り込み眠りの世界へ入った。


 渡航当日の朝、いつもよりも早く起きた。AM3時45分に目覚めた。成田空港行きのリムジンバスは、最寄り駅出発がAM6時20分だった。朝起きたときはまだ、夜闇の世界だった。月明かりは、徐々に消え失せ、間もなく夜が明ける気配を感じた。自宅をAM6時前にでた。朝焼けが間近という空気感だった。この瞬間が、僕は好きだ。


自宅マンションのフロントドアが開くと、いよいよ今回のバリ島への渡航がはじまる。


僕のスマートフォンが、メール受信をした。送信元を確認すると、山田からであった。とりあえず、連絡が取れてよかった。昨日、山田からのメールを確認し、返信しただけだったため、メールがきちんと届いているかは、実際のところ不安ではあった。山田からのメールの内容はというと、「今日、また、酒井さんと一緒に旅行できるなんて嬉しいです。指定された場所の成田国際空港第1ターミナルにAM8:00に着くようにします。よろしくお願いします。」といった内容だった。


さすがに今回は、僕一人での渡航になると思っていたが、これも何かの縁なのだろうか、本当に不思議であった。吉野の言う通りになった。


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