詩その他
言の音コト
詩 桜と共に舞えたなら
春に舞って
春に散るような
そんな人生になったなら
夏の汗に
暑さに心焦がれ
蝉の歌声がこの焦燥を
宥めるのです
楓は頬染め
甘く懐かしい
金木犀の香りは
毎年どこか
薄まって
粉雪に濡らす
コート
ダッフルだと嬉しい
昔両親に貰ったから
たぶん
時計は確実に
回っている
チッチッチ
チッチ カチ
秒針が回っていく喜びを
愛おしく噛みしめては
ふきのとう
梅
染井吉野(そめいよしの)
楊貴妃(ようきひ)
八重桜が咲く頃には
散らなくては
皆と同じ
運命(さだめ)を
愛おしく想うことを
人には偶に変には想われてしまうけれども
それでも私は
一年草のように
少し咲いて 生きて
ありふれてて
特別な生き物でもありません
ですが
十二分に
この命に愛を優しさを貰ったので
時が来た日には
ありふれた普遍性の中で 枯れて散れることに
天に感謝を込める今日日のことです
もしもこの命が消える日には
桜と共に舞えたならば
一緒に天に昇れそうで
詩その他 言の音コト @tasc07
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