第二回性癖小説選手権講評置き場 ～クリスマスは性癖の夜～

少女が口から巨大な異物を吐くだけ／ かぎろ

作品名：少女が口から巨大な異物を吐くだけ

作者名： かぎろ

性癖：口から巨大な異物を吐く少女

作品URL：https://kakuyomu.jp/works/1177354055399177995

　呪術師を倒したら呪術師が最後の攻撃に妹の体内に魔獣のミミズを召喚する呪いをかけやがったぞっていう話。

　いやもうほんとにそんだけ。

　幼い少女の体内に大きな白色ミミズが発生し、少女が涙や白濁したよだれを垂らしながら白目を剥いて苦しむっていうだけ。

　それだけなんだけどＹＥＳ！！ ナイス性癖！！

　これはとても性癖に正直な作品で好感が持てます。個人的な性癖にも合致したので性癖ポイント５億８千万点進呈します。

　単に口から色々吐くだけでなく、ちゃんと耐えてる様子や放心状態で痙攣している様子まで描写されているのがとても拘りを感じます。これはあれですね？もしも性癖小説選手権が18禁ＯＫだったら体内が胎内になってたり、上の口だけじゃなくて下の出口からも出ていた可能性がありますね？それどころか突き破って来るパターンもあったかもしれません。というか一匹だけで終わらずに定期的に体内に魔獣が精製されるから頻繁にこの苦しみを経験しないといけないとかだと個人的に嬉しいです。解呪しようとしたら呪いが暴走して同時に小さなミミズが沢山出て来るとか鼻からも溢れて来るとかそういうの。

　と、勝手に他人の性癖を拡大解釈してはいけませんね。あくまでもソフトな感じの嘔吐が性癖なのかもしれませんし、性癖の押し付けは良くないです。でもそれだけ自分の心には響きました。

　シチュエーション含めてほぼ完璧な作品だったのですが、嘔吐物ならば少女の体内でミミズが発生した時の少女の気持ち悪さや不安なんかの内心の描写もあると良かったかなと思います。そうする事で頑張って耐えてはいるけれど本当はとても怖がっているとか、体の内側がどんな風に気持ち悪くて苦しいかとか、そういうのを知る事でより一層嘔吐物としての臨場感が深まると思います。

　ただ吐くだけでなく体内に無理やり発生させられた何かを吐かなくてはならないというのが大変良かったです。このまま嘔吐物の性癖小説書きとして大成して欲しいです。応援します。