アンラッキーニューエイジ/草食った
作品名:アンラッキーニューエイジ
作者名:草食った
性癖:死ネタ
性癖:暗めのBL
性癖:やばめの親にボコボコにされていた過去のある男
性癖:ファムファタルな聖母(男)
性癖:異形化する人間
性癖:触手
性癖:暴力表現
作品URL:https://kakuyomu.jp/works/1177354054935570409
謎の生物と出会う0話で始まり、本編である1話からは社会人になってからの同窓会で知り合ったなんでも話を聞いてくれる男との日常で騙られる話。
そのなんでも話を聞いてくれる男がダメ人間を甘やかしてダメにするタイプのやばい男だったんですが、主人公の現在は癒せても過去を癒す事は出来ずに地雷を踏んでしまって冒頭の謎の生物へと繋がっていく。
作者の好きな要素を詰め込んだ物語構成で、正しく性癖小説と言える作品ですね。いいですよその姿勢。どんどん性癖を詰め込んでいきましょう。
触手と言えばだいたいがえっちな物なのですが、それがえっちな事では無く慈悲に使われているのがとても性癖力が高いと思いました。草食ったさんの中の触手感は優しさなんですね。生き物を食べてしまうのは仕方のない事なだけという。
それと、『死』と『暴力』についての思い入れが特に強かった様に感じます。
死は唐突に訪れる物であり、暴力も突拍子もなく訪れて物事を破壊する物である。
それが悪い物であるとか良い物であるとかは関係なく、どちらも急に現れるからこそ美しさがある。そんな思いを受け取りました。
これだけ性癖をつめこんでもちゃんとそれぞれの魅せ場があるのは上手いですね。ただ、個人的には兄が異形に変化していく様子の描写も欲しかったです。折角の異形化なんですし、人が人でなくなっていく描写があるとそそると思いません?そそりますよね。そそるんです。
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