性癖小説講評
絶望するまでがワンセット。/江戸川ばた散歩
作品名:絶望するまでがワンセット。
作者名:江戸川ばた散歩
性癖:気になるものを同族嫌悪であることが判るまで追求して絶望して満足する
作品URL:https://kakuyomu.jp/works/1177354054935577291
気になって気になって仕方ない作家の事を研究しているけれど、それは作家が好きだからでは無くて『気になるものを同族嫌悪であることが判るまで追求して絶望して満足する』という性癖行動を取ってしまうという説明の作品。
いいですね。性癖が捻くれてます。
本当に『気になる』から詳しく調べたくなってしまっていて、調べた結果により『自分が同族だった』と分かってしまって嫌な気持ちになる。
とても不毛な事に思えますが、人には『臭い物が臭いと分かっていても嗅ぎたくなる』や『バカな奴がバカな事を言っていると分かっていても聞きたくなる』という、一見しないほうがいいんじゃないのかという行為をしてしまう人が多数います。
これは『自分の期待通りの結果が現れて欲しいor現れたので嬉しい』という感情による物で、これも正しく性癖なんですよ。
その安心感を得る過程で絶望を経験しているので感情としてはマイナスになっているのですが、そのマイナスを得る事さえも快楽に感じてしまっていて、本人も分かっているけれどその生き方を止められないんですね。
自分の性癖がどんな物かを理解した上で性癖と上手く付き合えているのはポイントが高いです。
性癖に素直な事は良い事ですよ。今後も同族嫌悪を感じて絶望しつつ満足する生活を送って下さい。応援しています!
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