ブリュンゲルの咆哮

@mono_00_

第1話

荒涼とした大地を走る何台かのバイク


『もうそろそろか』『おうよ、やってやるよ、ようやく本部にも信頼されたんだからな完遂してやるよ』『だな』

目的地に着く

『こんな所にその古代兵器ってのが眠ってるのか』『間違いない、我々の調査の結界ここが判明したんだからな、あとはこの鍵を使えば…』

ゴゴゴという音と共に扉が開く

『ゴホッゴホッ本当にあった!』『行くぞ、みんなさっさと回収して本部に届けるぞ』『おー』

中に入っていく集団

別の集団の声、『後は待ってるだけ♪』


中にはトラップや遺跡の守護者を掻い潜り、最深部にたどり着きそれを回収する

『よくやったみんな地上に戻るぞ』

地上に出ると、遺跡に入る前とは景色が変わっていた

『ご苦労さん、それを渡してもらおうか』

『何だ、貴様らは渡すわけないだろ、立ち去れ』

『そうか、しょうがない、やれ』

物陰からゾロゾロ部下のものが出てくる

『数が多いな、がやるしかないな、いけるか』『もちろんだぜ!こんなやつらすぐに片付けてやるよ』

しかし、思って以上に敵の一人一人が手練れで、こちらの部隊が一人また一人と倒れていく

残ったのは隊長と自分だけになった

『どうするんですか、隊長』

『仕方ない、お前はそれを持って逃げろ任務を完遂しろ!』

敵に向かっていく隊長、その後ろ姿を眺める

体は動き出していた、兵器の外装を外しそれを右腕に取り付ける

起動音が鳴る

『イクス、アール、フルチャージ!!』

と唱えると強力なエネルギー弾を放つ

『隊長避けて』

間一髪よけ、弾が岩にぶつかり岩が炸裂する

『まだやるのか』

『くっ、撤退だ』敵は逃げていく

『凄いなー、その使い方知ってたのか』

『あっいや、でも何か使えましたね』

『まぁいい、他の隊員救護して基地に戻るぞ、本部への連絡はそのあとだ』『はい!』

_

しばらくして、本部への召集がかかった

『お前か、それを装着したばかものは、あー任せなきゃよかったよ』

『…』

『それ、取れないでしょ』『はい』

『こっちはね、それの使い手となるものを育ててたの、その者に使ってもらう計画だったのに台無しだよ、でも安心して取る方法がないわけじゃないんだよ』

『えっ先に言ってくださいよ、どうしたらいいんですか?』

『それは死ねば取れるんだよ』

『へっ』

『今から、君にはそれをつける予定だったものと対決してもらう、君が勝てばそのままで、負ければわかるよね』

この時初めて自分がやってしまったことの重大さに気づいた

けど、やるしかないか


次回予告:『君ってほんとだめだね、闇雲に突っ込んでくるだけでまるで頭を使わない、そんなんで僕に勝てると思ってるの?、笑えるなぁ』=あんないけすかないやろうに使われるくらいなら、力を貸してやるよ=《今、ここで終わるか、続けるか!》

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