美術部の可愛い後輩は、俺の裸を描くためなら自分も脱ぐのを躊躇わないッ!

タカテン

プロローグ:一冊のスケッチブック

 ここに一冊のスケッチブックがある。

 とんでもない困難に出くわした時、大きな壁が立ち塞がった時、そして何としてでも前に進まなくちゃいけない時、俺はこのスケッチブックを開く。

 

 長い年月を経て、表紙はすっかり色褪せている。書かれていた名前だって、いつの間にかインクがかすれてほとんど読めなくなってしまった。

 だけど中に描かれた中学時代の思い出は今も当時のまま鮮明に残されていて、眺めているとあの頃を思い出して自然と顔がにやけてしまう。

 

 でも同時に心の奥底から勇気が湧き上がってくるんだ。

 そうだ、俺なら出来る。出来るんだって。

 

 これは夢を捨てようとしていた俺のもとへ現れた彼女が、文字通り一肌脱いで……ついでに俺も脱がされてしまった物語。

 俺と彼女だけが知る、秘密の話だ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る