第266話 暇です! 暇で御座います……(5)

 でっ、かけてしまえば。


「うん、そう言えば空いた。空いたね……」と、山田瞬が声を漏らせば。


「別に……」と。


「空かん! 空かんねぇ」と。


 コーヒー屋のお兄さんと、二重焼き、回転焼のお兄さん達二人が、お腹が空いていないと言葉を漏らすのと。


「未だ時間が早いから……」


「おじさん、僕は先程、口が寂しいから。早めにカップ麺を食べた」のだと、コーヒー屋のお兄さんと二重焼きのお兄さんが更に、たぬきの御老体こと【ちくわのおじさん】へと言葉を返す。告げたのだ。


「そうか? お前ら二人はお腹。腹が減っとらん。減っとらんのやなぁ」と、二人へ告げる。言葉を返すと。


「ランズさん~。牛串~。牛串一本! 一本焼いてくれ!」と。


 山田瞬の販売ブース、売り場──。只今麗しく可愛いお狐巫女さま御二人が。可愛く売り子、販売をしているブースの真横──。たぬきの御老体ことちくわのおじさんとは逆の位置になる販売ブースで、串肉をその場で焼き販売──実演販売をしている【ラインズ】さんへと、齢九十二歳になるちくわのおじさんが牛のステーキ肉を刺した牛串を注文するから周りが驚愕!




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