僕とお狐さまとの令和奮闘気！

第243話 本当なのか？ 嘘なのか？（22）

　真っ白い雪のような肌を持つ、可愛いお狐の巫女さま二人に『コ～ン！　コ～ン！』と、鳴きながら手招きを『クイクイ』と、されればね。世の若いお兄ちゃん達は『あ～い』と、甘え酔いしれたような声色を漏らしながら。『あれよ、あれよ』と、言う間に二人のお狐巫女さまの許へと傀儡されたように、というよりも？

　キョンシーやゾンビの如く振る舞いで、二人の可愛いお狐さまの許へと行く、というよりも。伺うのだよ。

『はぁ～、はぁ～』と、己の両手を上げ拝むように、お狐巫女さまへと平伏し。

「お兄さん～。わらわ達は、物が売れんから困っとる～」

「困っとるの～」

「「だから～。わらわ達二人の御願いを聞いてくれへんか～？」」と。

　お狐巫女さまは、リズム良く、交互に、若いお兄さん達……。

　この岡山県備前市日生町──。今の時期は冬の牡蠣が大変に美味しい時期だから。五味の市の真向かいにあるお土産や汐路にあるバーベキューコーナーへと。殻付き牡蠣のバーベキューをしに、食べにきた若いお兄さま団体へと。二人のお狐巫女さまは最後には、二人仲良く口を揃えて、甘え声音で、若いお兄さま達へと嘆願を始めだす。更にこんな台詞もつけ加えてね。