　そう～？　『おさん～！　お前見た～？』と、でも訪ねたい顔をしながらねぇ～。

　う～ん、でもさぁ～？　おさん狐さまに、夫である山田瞬が訊ねるだけ無駄なのだ。

　だって～？　彼女は先程～？　自身の夫である山田瞬へと不満を漏らし告げた通りなのだよ。

　そう～？　彼女のお腹……。日の本西の大妖怪であらせられるおさん狐さまのおめでた……。大変に早い懐妊の結果なのだが～？

　先程山田夫妻が、自分達の脳内で夫婦喧嘩……。

　おさん狐さまのお腹に宿っている子は、本当に山田瞬の子なのか～？　と、言い争い……。

　それで？　おさん狐さまが憤怒──！

　彼女が実家……？

　そう～？　物の怪達が棲む、黄泉の世界へ、山田瞬と離別をして帰還をすると荒々しく告げた……ではなく。

　おさん狐さまが泣きながら不満を漏らし里に帰ると言いたくなる程。若い山田瞬は、新婚ホヤホヤと言うこともあり。おさん狐さまのことを愛し、可愛がったのである。

　それも～？　彼女が気を失うまで、休む間もなく夫婦の営みを続けたものだから～。二人の住む部屋にテレビの画面がついていても～？

　愛し合う二人は、真剣に正月の特番やニュース等の番組を真剣に……。

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