第16話 西暦2019年の終わり……。 (14)

 う~ん、でもね? 大島のオジサンは、山田瞬の問いかけを聞き──。

 彼はまた、『ニヤリ』と苦笑──。


「山田君~。来年は東京オリンピックも控えているのに、恐ろしいインフルエンザや未知のウイルスに感染をしている可能性があるからと。年末や年明け以降の外国人観光客の受け入れを拒否できると思うかい?」


 と、逆に問いかけてきた。


 で、でも? 山田瞬は大島のオジサンにそんなことを問われても。彼自身もよくはわからない。


「えっ? どうだろう?」と、言葉を返すぐらいしか、大島のオジサンにはできないのだ。


 でッ、また? そんな山田瞬へと大島のオジサンは。


「それに、山田君も良く考えてみてよ? 正月開けての売り上げが落ちている最中の、中国の旧正月……。中国の観光客の人達の観光資源は、日本の都道府県だけではなく。世界中の国々の莫大な観光資源になっていると思う? それに日本でも? 観光地の旅館、ホテル、民宿、お土産さんに至っても、年間の売り上げ見込みを期待しているし。それを理由に銀行から融資も受けている企業や経営者もいると思うから? 国や都道府県の知事、市長も等も素知らぬ振りをする可能性もあるといは思わないかい? 特に北海道は雪祭り。東京はオリンピックも控えているから。僕は知らぬ顔をして入国を受け入れる気がするのだよ……」と。



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