第6話 西暦2019年のクリスマス後……。(4)
まあ、山田瞬の心の中での叫びではあるのだが。
すると? 彼の神への願いというか? 呼びかけという奴が届いたのか?
神さまが、歳頃の彼のことを憐れんでくれて。「ほら~、山田君~」と、他人になりすまして明るく声をかけてくれた……ではないよね?
何かしら、手渡ししてくれたのだ。
それも? 神さまではなく。山田瞬の知り合いらしい壮年のようだね?
だって彼、山田瞬のことを『山田君』と呼びかけてきたところ。顔見知りではない赤の他人ということは無いはずなのだ。
それに? 山田瞬へと何かしら手渡した壮年なのだが?
街中の繁華街や駅前とかでよくおこなわれているポケットティシュ配りでもない限りは、赤の他人に対して何かしら手渡すことはないとは思われるからね。と、いうことで?
壮年の男性から何かしら手渡された山田瞬なのだが?
自身に手渡された物を見て確認をすると。
「えっ? 紙マスク……」と、声を漏らしながら顔を上げる。
それも彼、山田瞬は? 動揺、困惑をした表情で顔を上げたのだ。
「(何で大島のおじさんは僕に紙マスを手渡ししてきたのだろうか……?)と。
更に自身の脳内で悩み呟きながら顔を上げてゆくのだった。
◇◇◇◇◇
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