育休編

月齢0ヶ月:慣れない存在と生活に気合を入れて臨む

day1

 9時頃起きる。正確には宅配便に起こされた。


 ありがたいことにいくつか祝のものが届いて、それらを開封、妻に写真を送りつけて共有し、ダンボールを片付けたりしながら掃除と洗濯を済ますとそれなりな時間が過ぎてしまった。


 11時すぎ、手伝いを頼んでいた母が到着。病院に迎えに行く。一週間ぶりにあったmmは珍しく目を開けていたが、なんだか生意気な顔をしていた。


 タクシーで家に戻る。出産とその後の産後ケアで2つの病院を利用したので、それぞれのメリデメなどを道中話した。


 家に帰り、母が持ってきてくれていた飯を食う。昼間は傾向としてmmは静かに寝ており、イージーモードといっていい。日頃サボりがちな家の中の様々を片付けていく。


 解体してから一月ほど放置しているハンガーラックの粗大ごみ回収の手配を済ませた。僕の性格を鑑みると、ゴミの回収券を買うのを先送りにすると回収日の前夜まで買わない。なので、そのまま即コンビニへ、行って券の購入まで済ませた。この調子で毎日一つくらいはルーティン外のことを片付けていきたい。


 昼過ぎもイージーモードが続き、母と妻に最低限のmmの世話を教わるなどした。最近各種グッズの取説から知ったのだが、哺乳瓶の飲み口を乳首というのはスラングでも冗談でもなくて、公式な用語らしい。当面、ぼくの辞書において乳首といえば、肉体ではなくアタッチメントを指すことになるようだ。


 夕食はおよそ20年ぶりぐらいに母と買い物をして作ってもらうなどした。ウケる。ウマい。


 母が帰ったあと、mmが荒ぶり始める。交代で抱っこして家の中をウロウロするなどした。トッポンチーノは便利で、ソファに座ってもmmはおとなしくなった。


 ぼくと妻は久々に落ち着いてネットフリックスを見たりし始めた。ネットでバズってたイギリスのチーズ追い祭りのドキュメンタリーを見る。その後も妻が風呂の間、mmを膝の上で寝かせつつ、最近見ているドラマ『ライン・オブ・デューティー』の続きを見ながらビールを飲んだ。意外と生活が地続きで安心した。なお、一応配慮して、『トレーラーパークボーイズ』はmmが寝るまで見なかった。

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