毎年恒例。今年の10冊です。



 とうとう、今年も今日で終わりですねー。一年、早いな。みなさま、大晦日で忙しい一日でしょうか。ですが私の場合。大晦日が一番ゆっくりできる一日です。毎年恒例の、親族一同が集まる食事会に娘たちが出かけていくからです。私も嫁だった頃は、忙しかったです。集まりは夕方から夜中まで続きます。義母の手伝いをして、嫁やっていましたよ。ここ数年は、新型コロナウイルス感染症対策で、時間をずらして集まったり、昼間の短時間コースに変わっているようです。今日はお昼から集まって、夕方には帰ってくるのかなー。お役目御免になったので、ほっとしております。


 大晦日と言えば、NHKラジオの「教授の大晦日」。蓄音機で、レアな音源を流してくれる番組です。毎年これが楽しみ。一人ゆっくりラジオを聞きながら、エッセイを書いております。


 昨日は、年末だというのに、エッセイ投下しました。たくさんの方に読んでいただいて、本当にありがとうございます。


 去年も大晦日に「今年の10冊」を書いたのですが、……今年はスマホの機種変をしてしまって、読書の履歴が消えちゃったんですよねー。残念ー。もっといろいろな本を読んだんでしょうけれども、覚えているのは、ざっとこんなもんでしょうか。


1.美の歴史/ウンベルト・エーコ

2.醜の歴史/ウンベルト・エーコ

3.魔術的芸術/アンドレ・ブルトン

3.ゴシックの解剖/唐戸信嘉

4.チャイコフスキー・コンクール神話の終焉/金子一也

5.赤の歴史文化図鑑/ミシェル・パストゥロー

6.妖怪博士/江戸川乱歩

7.孤島の鬼/江戸川乱歩

8.バナナと日本人/鶴見良行

9.JR上野駅公園口/柳美里

10.あの世事典/水木しげる



 うーむ。こうしてみると、資料本的なものばっかりですね。美の歴史、醜の歴史はシリーズもの。1と2は、同じ作者の本ですが、美と醜は相反するものではなく、それぞれの魅力がある——ということが細かく解説されていて面白かったです。


 そして5。私は「色」に興味があります。去年は「黒」を研究した本を読みましたが、今年は「赤」。色というものは、人間の生活に密着していて、時代や場所によっても取り扱いが違います。赤も然りで、王族の権力を象徴する色として使われることもあれば、サタンの悪を象徴する色に使用されたり。対照的な取り扱いをされるということが理解できて、面白かったですね。


 音楽ホールの続編を書いていて、音楽コンクールを書くために4を読みました。そもそも、コンクールなんていかさま的なものがあるんだろうなって思っていたもので。この本は興味深かかったです。音楽コンクールは政治的な要素も色濃く関わります。そんな中で、きらりと光る才能を見せる若き音楽家たちを、心から応援したいと思った一冊です。


 それから、今年はともかく江戸川乱歩を読み返しました。6と7。子どもたちと読む少年探偵団はとっても面白かった。職場の同僚にも進めて、みんなで楽しく読んだ感じです。その影響もあって、現在のカクヨムコン7は、こんな感じなんですけれどもね。


 子どもたちとは、10。水木しげるもたくさん読みました。特に妖怪事典シリーズ。我が家には、妖怪事典、あの世事典しかありませんが、来年は全部集めたいところ。点描がのあのイラスト。やばい。何時間でも眺めていられそうです。


 本好きな父親からのおすすめ本が8と9。私が読まなそうなジャンルの作品です。8は、バナナをテーマに世界の格差を見ていく興味深い内容です。長女なんてバナナ好きで、毎晩寝る前に食べるくらい、我が家では必需品ですが、この本を読むと、バナナを食べるにも、「うーむ」と考え込んでしまいます。9は、東日本大震災をテーマにしています。ですから、読むのは辛かった。でも、せっかくだから読んでみようって思って頑張りました。でも読了後は、やっぱり「無理」! 震災の話はまだまだ受け入れられないようです。


 来年はもう少し、本を読めるといいかな。今年はともかく書く、書く、書くの一年でしたから、前回のカクヨムコン6の資料本から始まり、今年のカクヨムコン7の資料本。もう少しゆっくりと本を読みたいものですー。


 今年の更新は、このエッセイで終了です。みなさま、一年間、本当にありがとうございました。たくさん読んでいただいたり、ハートやコメント、星をいただいたり。本当に嬉しかったです。来年も体調に気をつけて、また一年、楽しく頑張って書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。


 それでは、よいお年を!


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